深夜の殴り書き#3

居場所が欲しかった。

それはもう昔から欲しくて欲しくて欲しくて仕方なかった。
誰かに”ここにいて良いよ”。あなたが必要だよ”って思われたかった。言われたくて仕方なかった。

誰かの隣に、私の居場所が欲しかった。

昔から私は”自分の家族”というものが欲しかった。
自分の元々の家族はいる。
仲が悪い訳では無いし、定期的に顔を合わせ一緒に出掛けたりする程度には仲が良いと思う。
それでも、私は親兄弟に対して100%心を開いてない。
理由は色々あるけど、もうずっと昔に心を開いて理解してもらうのは諦めたのだ。
実の家族といても私はどこかよそ行きの私になっていて、いつからか家族と出掛けることは私の中では家族サービスをしなくてはいけないという義務感からするようになっていた気がする。
だから、飾らなくていい、自分をさらけ出せる自分で作った家族が欲しかった。

ドラマ『カルテット』を見ていて、巻さんが家族で居場所だよという意味の言葉を投げかけるシーンを見て”あー。そうか。私は家族というか自分の居場所が欲しかったのか”って思った時、長年の”家族欲しい願望”の理由がストンと腑に落ちたのだった。

だからと言ってそんな簡単に居場所は見つからないし作れないしきっとこれからも私は独りなのだ。

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