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77個のメモ(日記)

 過去の77個のメモを、できる限り削ぎ落とした形で列挙し続け、10個ごとに、今しているゲームの画像を挟む。



五十音表は、文章のバラバラ殺人をした犯人が、家に帰って、惚れ惚れと死体(文字)を並べ直したコレクションである。
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夢:曲技をしようにも、手が油で滑って何も出来ない。観客も、油まみれの床でまともに立っていられない。
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脂っぽいものにしか使わない擬態語''ぎとぎと''
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囚人が歌えるのは、捕まるまでに聞いていた曲だけである。
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夢:宇宙のまぼろしの水道局には今日も電話が鳴り、星詰まりを直して欲しいと言われるが、お盆が明けてからにしてくれと答える。
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今まで生活してきた土地の全てに、雉鳩の鳴き声があった。
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幼い頃のゲームセンターで、高齢の人が要らないからと数百枚のメダルをくれたとき、僕は喜んで、親は怖がっていた。
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ウソップvsルフィの、悲しいインパクトダイアル
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明日は今日のコピペになる、と確信する一日がある。
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泣く前は顔がだんだん重くなる縄文時代がそうだったように/大森静佳『ヘクタール』(文藝春秋、2022)
釘のようにわたしはきみに突き刺さる錆びたらもっと気持ちいいのに/同
謎直喩タイプ&ノーマル比喩の一首内進化タイプ。この二種はこれからもっと流行る。
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1 2 3……

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パトカーが追いかけながら「あなたの事ですよ!止まりなさい!あなたの事ですよ!」と叫んでいた。当事者意識。
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怖い慣用句:喉から手が出るほど
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忘れがち:簒奪の「簒」の下の方、編纂の「纂」の下の方、気嚢の「嚢」の上の方、語彙の「彙」の上の方
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「気色悪いなー いまのやつ」「うむ」「顔なんかこんにゃくいろだし 目がいっちゃってたよ 言ってる事電波だし やばすぎ」/逆柱いみり『はたらくカッパ』改訂版(青林工藝舎、2019)より
悪口のテンポが良すぎる。
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貨物列車、うるさすぎるときがある。
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『ハイスコアガール』、今の自分と、''ゲームに夢中だったあの頃の自分''が同時に重なりながら読むから二重に感動した。受験のくだりでいつも確定で泣いてしまうため、全巻買った。
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多分好きだと思うよとおすすめされたことのある作品:パーフェクト・ブルー、つり球、輪るピングドラム、攻殻機動隊、HUNTER × HUNTER
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ピアノが得意な人が、耳コピで即興で楽しそうに弾いてる動画に、「いいなぁピアノ弾けて」ってコメントがあって、良かった
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渋谷駅のすぐ隣に、楽園というパチンコ屋さんがあった。それで思い出したが、愛媛には天国という名前のパチンコ屋さんがある。狙いが露骨な店名はダサいと思う。
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ただの倦怠感ではなく、倦怠感にすら倦怠を感じるときがある。
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4 5 6……

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ドキッとするタイピング:全長って打とうとして前兆が出てきたとき
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外国の挨拶の動画を見ていたら、How's everything going today? - Everything is Beautiful. とやりとりしてる人たちがいて、(定型句だとしても)seems to be とかじゃなくて is なのがかっこいいと思った。
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連休明けの大量のメール処理は、おじゃまぷよが降ってきたあとに、それを組み込む形で連鎖を組む感じで楽しい
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最近好きな英単語:quote unquote (いわゆる〜(今から引用しますね、の合図))
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ありそうでないもの:水中マッサージ
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昔 サティアン跡地か、ソンツェン・ガンポのポタラ宮に一緒に行きたい と言ってくれた大好きな世界史の恩師
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年下・男だから自動的に「くん」で呼ぶみたいな、発生する権力関係フル無視な言動、見てるだけでひやっとする
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人を殺せし馬の顔静かなり厩/栗林一石路(『栗林一石路句集』)
変なオチと語順(人を殺せし馬静かなり春の厩、くらいがまあ自然な流れなはずで、「顔」が静かで「厩」で落とすのが、ものすごく淋しい)
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木は、中心が空洞でも樹皮さえあれば成長できたりして、短詩も、核心がすかすかでもレトリックだけで成りたってしまえるもので、(がっかりすることもあるが、)その場合、花を咲かせられたことの方ではなく、中の空洞の方に目がいくように作られていれば、okだと思っている。
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怖い四文字:稲川淳二

邪魔してはいけない

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「それこそ、」と仲がいいフレーズ「変な話、」
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観葉植物化した なぎら健壱:パキラ健壱
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俳壇が未だに子規と虚子と言い続けていることを、多分ほかの人たちは知らない
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《グリードアイランド編》と同じ仕組みで、仕事というフィールドに飛んで働いている感覚がある。
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ハンターハンターを読み終わっていつでも話が出来る状態にようやくなったのに、(当然、)皆普段からハンターハンターの話をしている訳でも無いので、まだそこまで得を感じていない
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ナウシカが ドライアイだった場合
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響きが公的すぎる、ケント紙(県都市)
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ビートボックスやルーパー、ハードコア系の曲を聞いていたら、この曲を聞いたことがないのに今から「1番盛り上がるところ」が来ることだけはわかる、という不可思議な状態になる そのうえで、そうさせないフェイクドロップの存在は、また奥が深い と思う
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TRICKの椎名桔平岩のこと
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来客の子どもたちが嵐のように去った後、その背中を目で追いながら、他の人と「あのまま育っていってほしいですね」と喋っている時間、まるで第4班を見るカカシだった
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恐怖の研究中らしい

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太陽と月 でうっすら思い出す、小室圭のこと
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花火の破片が自分に当たったことがあるという経験、面白いからもっと人に話した方がいい気がする。
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たとえば/きみがいるだ/けでこころが/つよくなれる/こと/なにより/たいせつなも/のをきづかせ/てくれたね
のエグい句またがり
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いつ見てもふざけてて面白い言葉:ファッションアイコン
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中学生くらいの二人組とすれ違いざま、「糸へんに白」「ああ、糸へんに白ね!わかるわかる」と言っていたのが聞こえた え  絈(かせ)?
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コンスタン''チ''ノープル
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もう知ってしまったために、ルリシジミもスミナガシもミヤマアゲハもヒオドシチョウもシータテハも知った上で「蝶」と言っており、これをアゲハチョウしか知らない人レベルの「蝶」と勘違いされると困る と思い始めている
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家父長制に猛反対しながら、友だちに「結婚おめでとう」は言う、は、ぎりぎり矛盾するのかしないのか分からない。同じように、賞という制度に疑義を抱いている人が、友だちの受賞におめでとうというのは、矛盾しないのか気になる。
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不安そうな表情の観光客を見ると胸がギュッとする
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シドニーワラビー通り42 P・シャーマン、一時期妹が狂ったように連呼していたが、ニモのワンシーンのことだったと今更わかった。本当に意味のわからない呪文を言い始めた、とその頃は思っていた。
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インチキなお店で買える


かっこいい必要が無い用語:ハング・パーラメント、シャドーキャビネット
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問い合わせで、「この現象は珍しくはないんでしょうか」とはっきり日本語で否定疑問文で問われて、これって はい と いいえ どっちで答えるんだっけ……と思った
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あのサングラス、眼球透けてるでしょ? と言われて、サングラスってそういうものじゃないんですか? と返したけど、「眼球透けてる」に至るまでのその人の感受性とか幼少期とかを深堀りしておいたら良かったなと今になって思う。
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さっきまであるいてた、みたいにたちどまって、その、なんまんねんもまえの、なんまんねんもあと、/多賀盛剛『幸せな日々』(ナナロク社、2023)
シュペルヴィエル「動作」に出てくる、馬が振り返って見たもの(二万世紀も前の昔)の感覚に似ている。大昔に遡り、そこから急激に現代に戻り(ながら加速する)感覚、今が過剰に揺れ動く時間……
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夢:夜に遠足している子どもたちの先頭を歩いている保育士は、氷よりも冷たい表情で、子どもたちはそれを怖いものとして感じている。
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何だと! と言っているおじいさんを見かけた。初期のぷよぷよの勇者ラグナスみたいだと思った。
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撮影用のコンビニ、に入っていく、撮影用のモデル
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強盗が、同じ強盗にマウントをとるときの、手際の良さと、侵入場所
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半年前、新大久保の夜の横断歩道を、喪服の数十人が歩いていて、先頭付近の人が白い骨箱を持っていた。その光景が忘れられないでいる。
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ニーア・オートマタで、ジェットコースターに乗りながら敵を倒していた時間
9Sが、2Bと仲良くなろうとしていた時間
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記憶が、定着するまでの、水やり
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夢:両目が卵になって落ちる
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夢:友だちはハサミを手に握って、僕はこんなハサミとは違う!自分以外は自分じゃない!自分に代わりはいない!と泣きながら叫んでいる。気持ちは分かるけどとりあえずハサミはあぶないからおろしてー と言っている
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いま憂季とや雪雲と何十の歌謡/阿部完市『春日朝歌』(永田書房、S13)
「思いだす」が伝わって、こっちも思い出そうとしてしまう句が、一番好きかもしれない。
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本当に価値のある密室は、絶対に開かないんだよ。」 - 汀こるもの『パラダイス・クローズド THANATOS』(講談社、2008)
 語を尊重する、という価値観
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夢:人が誰も出てこない
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本当に面白いものは売れる、と思っていたけど、売れているだけで面白くないものと分けて語るのが面倒になってきたので、もう、本当に面白いものは埋もれるということで、いい気がしてきた。映画の興行収入が最速何百億円、というCMを見ていたら、 ふう と思う。
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ひとつのことに集中するためには、それだけの余裕が無いといけない。余裕を用意することに集中するためには、それだけ集中できるひとつのことがなければならない。たったひとつ、が欠けているだけで、すべての余裕が発生しないような、窮屈さが身をまとっている。
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崇山祟『恐怖の口が目女』における砂漠と悲しみ
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夢:教室が半分に割れてそこから湯気が出てくる
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胆力 というおもしろい言葉
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方言から強引に根こそぎ思い出される、幼少期全般。元なにわスワンキーズ・前田龍二(愛媛出身)が、動画内で「頼まい」(頼んだぞ、頼むよ、の意味)と言っているのを聞いて一気に父を中心とした百人くらいの人間を思い出した。
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あらゆるものを人生の比喩のように感じてしまって、ぱっとしない……と思っていたら、無意識にその一角を見つめてしまっていたようで、目が合ってしまった占い師は、「どうです?」と言ってきて、気まずくて「いやあ……」と首を傾げながら早足で通り過ぎた。霊媒師とか占い師とか、知らないところでなんとなくうまくやっていっていそうな職業のことを、今も不思議に思っている。
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ドラえもんの世界の参観日と、ちびまる子ちゃんの世界の参観日は、とても行きたくない。クレヨンしんちゃんとサザエさんは行っても楽しそうな気がする。親同士が〈心から気を許しはしない〉感じがある。
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ちょっと後で話あるんだけどいい? って言われて、大事そうだから心構えをして、話って何? と聞いたら、さっきの大丈夫になった 忘れて と言われたときの、あの感じ。
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松本大洋『ピンポン』の、天才・その後
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カナリアは繁殖期が終わると、歌に関係する脳細胞を破棄し、次の繁殖期の前に新しい細胞ができているらしい そのため、毎年すこしずつ囀りが変わっているらしい
私も、〈歌に関係する脳細胞を破棄し〉たい
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画像は全て、『とっとこハム太郎2 ハムちゃんず大集合でちゅ』(任天堂、2001)より

20230814

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