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アキクサインコとは?

母が鳥好きということもあり、我が家に私が幼い頃から小鳥が居た。
セキセイインコを数羽とコザクラインコを1羽。
単身カナダに移住し数年、色々縁あってアキクサインコが我が家にやってきた来たのが2年半前。
同じカゴの中で止まり木で静かにしていた3羽のアキクサインコ。なんとなく一番イキイキしてそうな子をお迎えした。
大きさはセキセイインコとほぼ同じくらいだが、セキセイインコと違って鼻の色で性別が分からない。オスでもメスでも大丈夫な名前が良いなあと思って、まあそこも色々あって名前はジェリーになった。


とにかく家のあらゆる所にあらゆる物で作ったジェリーが止まれそうな物を置きまくっていた。

セキセイインコとコザクラインコの飼育歴のある私のアキクサインコの印象は「とにかく静か」だ。
我が家に来て数日は単に緊張から鳴いたりしないのかなと思っていたけれど、そもそも大して鳴かない。
コザクラインコは家の外に居ても鳴き声が聞こえるくらい、あの小さなボディの何処からそんな音量が出せるのか不思議なくらい大きな声で鳴いていた。
ジェリーも呼び鳴きをするし、誰も見ていないところでは時折歌っていたりもする。でも基本的にはとても静かだし耳の痛くなる音量で鳴いたことは一度もない。
呼んで返事をすることも基本的に無いので、たまに見失うと見つけるのが大変だったりする。そのくらい静か。


アキクサインコは本当に他のインコ達と全然違うと日々感じる。
私の印象ではインコとはせわしなく動き回っていたり、おもちゃにちょっかいを出したり時に壊してみたりする生き物だ。
どうやらアキクサインコは他のインコと違って足の力がそこまで強く無いらしく、カゴをよじ登ったり降りたりしない。カーテンを登って遊んだりももちろんしない。
クチバシが小さい為か噛む力も弱いのでおもちゃを壊したりもまずない。そもそも遊んでいるところをあまり見ない。
トレーニング次第だろうけどジェリーは特に技も覚えないし、男の子だと多少話すこともあるらしいけどジェリーは女の子なのでお喋りもしない。

私の所に飛んでくることはあるし指にも問題なく乗るけど、触られたりするのは苦手。
触られたりするのは苦手だが、だからと言って決して人が嫌いなわけでは無いようだ。人が見えないと飛び回って探したり呼び鳴きもする。
午後になり眠くなると、人の肩や腕でひたすらウトウトしているのが可愛い。なかなか動けなくて腕や足が痺れるのは鳥を飼っている人にはあるあるかと思う。

朝は飛び回ったりもするけれど、それ以降は寝ていることが多い。

これは他のアキクサインコを飼っている人も言っているのをネット上で見たことがあるが、アキクサインコはよく食べる。
そんなに飛び回ることもなく寝ていることが多い割に確かによく食べる。そして食べ方が汚い。
我が家でも餌入れに入れる量を最低限にしてみたりするが、自分の好きなものを探してクチバシをシャベルのように使い掻きだしてるのを度々見かける。よく床を歩き回って落としたエサを拾い食いしている。
フルーツや野菜もちょこちょこあげたりするけれど、好き嫌いが激しく食べたり食べなかったり。好きなものはめちゃくちゃ食べるのでやっぱり量の調整は必要かなと思う。今のところ喜んで食べるのはほうれん草とバナナ、みかん。フルーツは実の部分より皮というかスジみたいなところを好んで食べている。

アキクサインコがどういうインコか正直そこまでよく知らないままお迎えしたが、日々アキクサインコに対する愛情は深まっているし、自分には合っているなと思う。
インコには「犬っぽいインコ」と「猫っぽいインコ」がいるなと思う。アキクサは確実に猫っぽいインコだ。
常に構って欲しいわけでもないけれど、ずっと放置されるのは嫌い。

一つだけ、難点というか。
とても静かなのでたまに見失うと前述したが、これのおかげで本当にヒヤッとしたことが1、2回ある。
何かに挟まったり痛くても鳴かない。助けて欲しい時があっても鳴かない。
きっとジェリーは例え死ぬような局面でもおそらく鳴かないし、力も弱いので抵抗もあまりできないだろうなと思う。
捕まえる時もとても楽だ。手が近づいてもじっとその場で身構えてるだけだし、たまに噛むフリをすることもあるが今のところ噛んできたことは一度もない。ジェリーを誘拐したい何者かが我が家に侵入した時は、それはもう簡単に手に入れられるだろう。

窓際に作った止まるスペース。

色々言ったが、私は自他共に認める鳥好きなので結局どんな性格の子であろうと大好きなのだけど、我が家に来たのがジェリーで良かったなと日々思う。

まだまだアキクサインコに関して話し足りないが、長くなりそうなのでまた今度。

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