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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO 一人反省会

RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZOには、今回で何回目かわからないけど、20回まではいかないくらいの回数参加してきました。そんな中で今回の開催に関し、ライブの内容以外での良かったこと、悪かったこと、気になったことなどを記録として残しておきます。

天気・気候のこと

開催前の一週間ほどの間、毎日4回くらい、石狩市の天気予報を見ては一喜一憂していた。tenki.jpやYahoo天気、ウェザーニュース、気象庁予報、さらには「海天気.jp」で石狩湾新港南岸の予報など色々見まくっていた。

今思えば3年ぶりの参加に気合が入っていたのだろう。絶対降るなよ、降ったらアホやぞお前と誰に言うでもなく心の中で呟いていた。それでもやはり雨が降った場合を考え、長靴とポンチョは用意したし、ゴミ袋やジップロックも多めに用意したし、雨でもテント内で横になれるようにコットも用意したし、雨の中財布を出さなくてもいいようにSuicaやPayPayに多めに入金しておいた。

開催直前に太平洋上で台風が発生というニュースがあり、2019年のあの悪夢が頭をよぎったが、これは直接の影響は無く、事なきを得た。

結果として全日程で晴天に恵まれ、北海道にしては非常に蒸し暑く熱中症対策が必要なほどになった。二日目の朝、ドラッグストアで冷えピタを買った。おでこに貼って帽子をかぶるのはわりと効果があると感じた。首に貼るのはほとんど効果を感じなかった。あとポカリを買って飲みまくった。地面にぬかるみや水たまりがけっこう多かったので長靴は役に立った。今年はなぜか例年になく会場にバッタが多かった。

感染症対策

今回は2020年から続く感染症の流行がまだ収まらない中での開催となり、これまでとはさまざまな部分で異なった形の開催となったのはやむを得ないし、こんな状況の中で開催してくれたことに対して感謝しかない。
開催間近まで出演キャンセル組の代役を立てるよう手を尽くして我々を失望させないよう運営が頑張ってくれたことも嬉しかった。

King GnuとVaundyがキャンセルになったとの報が入ったときの私の反応。

主催側による基本的な感染対策としてはマスクの着用や入場口での検温、アルコール消毒スプレーの設置、間隔をあけたり大声を出さないように周知を図るといったものがまずあり、それら以外にも運営上の大小さまざまな対策が講じられた。

思いつくだけでも例えば、次のようなものがあった。
・会場の縮小による入場者数の抑制
・ステージ数減による入場者数の抑制
・屋根のある小屋型ステージを無くす
・公式アプリでの個人情報登録
・テントサイト区画位置の事前抽選制
・グッズ先行予約受け取りの時間帯指定
・アーティストバッジガチャの時間帯整理券
・アーティストバッジガチャの交換禁止
・オフィシャルグッズ販売の時間帯指定整理券
・札幌駅、手稲駅、新千歳空港からのアクセスバス運航
・飲食、物販での非接触電子決済の導入
・金曜深夜のライブを無くしたのを含めたタイムテーブルの工夫

などなどがあった。人が密集すること、人が行列を作ることを極力避けるような対策をいろいろ考えてくれたのがよくわかる。
この中でも特に、感染症関係なく今後も続けてほしいのはこの3つだ。

・テントサイト区画位置の事前抽選制
・札幌駅、手稲駅、新千歳空港からのアクセスバス運航
・飲食、物販での非接触電子決済の導入

これらは非常によかった。

「テントサイト区画位置の事前抽選制」は初日に無駄に行列を作って時間と体力を失うこともなく、より良い場所の確保や区画をたくさんくっつけて「村」の形成を目論む徹夜組も発生しなくなる。大雑把なエリアまでは一応ある程度希望することができて、二区画までは並びで確保してくれるという配慮もあり、非常に公平で効率的なやり方だと感じた。

また、車を利用する以外の手段で行く人にとって、麻生からのシャトルバスの他にもアクセスルートができたことは画期的だった。
・手稲駅発着便は札幌市内西部や小樽方面から
・札幌駅発着便は道南や道東道北、あるいは江別、岩見沢、旭川方面から
・新千歳空港発着便は北海道外、あるいは苫小牧方面から
非常にうまく分散させて人を運ぶことができたのではないだろうか。

「非接触電子決済の導入」は他のイベントではすでにかなり進んでおりこの点では後れを取っていたが、今回ほぼ全ての飲食、物販で使用可能になり、非常に便利になった。ただ、電子決済の中でもPayPay等のスマートフォン依存の方法は、電波状況が良くないときに多少時間がかかっていて現金のほうが早いという場面も少なからず見かけた。
それにしてもグッズ売り場の長い長い行列は毎度のことながらどうにかならないものかと思う。どこが列の最後尾なのかすらよくわからないくらい人が並んでいた。

グッズ売り場に並ぶ人たち

チケットのこと

開催1か月以上前には公式アカウントからチケット全券種完売したという告知があった。

これはめでたいな、みんな3年待ったからな、客数を絞ってるせいもあるのかな、などと思ってたのだけどどうもそういうことばかりではないようで、なぜかいつまでもTwitterには「チケット譲ります」の人がめちゃめちゃたくさんいた。リセールのシステムも十分に機能したとは言えない状況で、個人間売買をせざるを得ない事態となった。

グループで複数人がグループの人数分の枚数を申し込んだり、一人で複数のプレイガイドで申し込んだりした人たちが抽選の結果大量のチケットに当選して余らせてしまうという事態があちこちで発生していた。自業自得というか金銭的な損失は買った人の責任なのだが、普通に買おうとして買えない人が発生する時点でそれは転売屋による買占めとやってることは一緒で、このような行為は排除されるべきだと強く思う。

SNS上には「チケットを余分に買わされた」などとなぜか運営側を非難する者まで現れる始末で、人間というのはここまで逆恨みできるのかと逆に感心したというかドン引きした。

電子チケット化したことで、いわゆるダフ屋行為を行う転売屋の排除は非常にうまくいったと感じる。ただ、例年チケットの倍率を吊り上げていたのは転売屋だけでなく、今回のような悪意のない大量買い占め勢のせいもかなりあったのではないかと思わずにはいられない。それくらい度を越していたように思う。ダフ屋行為の排除によって図らずもそれが明るみに出た感がある。

公式アプリ

今年の公式アプリは非常に良かった。いままでも公式アプリはあったが、紙のタイムテーブルと紙のマップの代わりくらいの機能しかなかった。今年のはマップで自分の現在位置がわかるのもいいし、マイタイムテーブルを作っておくと見たいライブの15分前に通知がくるのもいい。この通知はApple Watchにもちゃんと届くのでありがたかった。他にも感染症発生時の連絡のための個人情報の登録、テントサイト区画の抽選、バッジガチャやオフィシャルグッズ物販の整理券など、いろんなことができるようになってて良かった。
アプリとは直接関係ないが、今年は運営が情報発信や注意喚起等で例年以上にSNSを有効に活用していたように思う。

レジャーサイトのこと

今年になって始まったことではないし、他のイベントでも見かけた現象だが、レジャーサイトが場所取り行為のせいで機能してない。敷物やイスその他の物品を広げている者たちのせいで、座ってライブを見たい人が踏み込めないほどの状況となっている。その場所にいてライブを見ているならまだしも、物を置いたまま他の場所に行ってしまい、勝手にどかすわけにもいかない。
そのせいでスタンディングゾーンにイスや敷物を持ち込んで座っている者も多く、スタンディングゾーンの中なのにキャリーワゴンに小さな子供をのせて入ってきている者もおり、今はこのご時世なのでモッシュ等が起こる可能性は低いが、非常に危険だ。
通路にも人が大勢座っていて通行の妨げになるだけでなく、暗い時間帯には見えなくてぶつかったり踏んづけてしまったりする。

会場内はけっこう暗い

客層の変化

若いお客さんが非常に多かったように感じた。3年ぶりの開催ということも関係しているのか、初めて参加したという人もかなり多かったように思う。若い層に人気のある出演者が多かったことも影響しているかもしれない。新たなお客さんが入ってくるというのはイベントとして健全で喜ばしいことだと思う。「好きなことに年齢は関係ない」などと昨今よく言うが、このフェスティバルは若者のものであってほしい。我々が若者だったころにどっぷりとその魅力に嵌ってしまったように。

自分自身、体力的な部分できつくなってきたのを物凄く感じてるので、終わった後で毎回「来年はもういいかな」と思うが、ポケットいっぱいついたTシャツなんてあるんだ!めちゃ便利そう来年着て行こう、とか大きなランタンは必要なかったな、とか「来年はこうしよう」ということをどうしても考えてしまう。

過去にあの場で時間を共にした人たちはみな年を重ね、人生の選択肢からこのフェスティバルの優先度を下げていき、そして選択肢から外していった。多くの人は普通そうするんだけど、一部にあの石狩の野っ原で音楽を聞きながら変なエネルギーを年に一回体に吸わせないとダメになってしまう人たちが少なからずいるので、そういうおじさんおばさんもできれば参加させてほしいなと思う。みんな若い時と比べ物にならないくらい仕事や家庭のことをがんばって調整して参加しているので。

来年のことなど

このフェスティバルは参加者が勝手に創意工夫して楽しんでいるのがいいところだと思う。不便や不具合を運営に解決してもらうことより自分たちで先回りして考え、もっといいやり方がある、来年はこうしよう、と常に未来を見ているところがいい。あと、誰も頼んでないのにおもしろい客が次々と出現するのもいいところで、人に迷惑をかけない範囲でいかれた行為をして楽しんでいる様を見るのも醍醐味である。そういう人たちをTwitterなどでフォローしておくと、同じ会場の中でばかなことをやってるなと思えて楽しい。

GLAYの出演を願うおもしろい人たち

来年はマスク無しで、声も出せて、以前と同じ規模の会場で、ハピネスとフォレストエリアもあって、雨は降らないけど風が少しあって雲も少しあってほどよい気候で、SUN STAGEにはびっくりするような大物や旬の人気の人たちが出演して、TAIRA-CREWやBOHEMIAN CIRCUS、REDSTAR CAFE、PROVOなどの小さなステージでもこっそり誰かがやばいライブしたり弾き語りしたりするような感じで開催されたらいいなと願っています。



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