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社会に適合するために

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常識のない自分を鍛錬するための気づき、ノウハウ、自助努力をまとめます。
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#反証

人思いのエゴ、ポジティブの弊害

いつかの新興宗教で「定説です。」と言う人がいた。髭面でいかにも教祖といった風貌。他人がとやかく言うでもないけど、うさんくささも相まって、特に批判的なことすら思わずスルーした。 自分にだって、これは信じる、というものがある。ふと、信じて疑わないことに、教祖や犯罪者と似たような側面はないかと考えた。もしかして、自分の知らない観点や価値観で、自らを批判できていないのかもしれない。 たとえば、誰かにアドバイスをするとき、自分の信じる中から役立つことを探そうとする。スキルの長けた人

今は完璧より、生きる欲がほしい

右と左の人差し指と親指を、互い違いに囲って、世界を切り取ってみる。 職業柄、フレーム(枠)の中で構成を定め、かたちをつくっている。フレームがなければ基準がない。良し悪しの判断がつかない。だから、どこかでフレームを見定める。 判断軸を持つことで見通しが立つ。考えやすくなる。不安は軽減する。考えて、整え続けたら、ゆくゆく、完璧に剛性のあるものが作れる。 このフレームが、はじめから見えていたら苦労しない。見えないからプロの視点があるし、見えないからリアリティを感じ、楽しいとも

身近な冷笑が笑えない

冷笑主義(シニシズム)が記事に取り上げられていました。度々ネットで言われる内容ですが、少しずつ目にする機会が増えているように思います。 Twitterをみていれば、いくらでも他をあざ笑うような、否定的な意見を目にします。もはやリアルな人間関係と無関係には思えなくなっています。 全くの抽象論ですが、いつもより厳しめに捉えてみたいと思います。 身近な冷笑メディアが人に影響を及ぼすことは多いにあります。テレビニュース然り、キュレーションメディア然り、Twitter然り。 冷

何かに従属しきらない胸のうち

主語がどこにあるんだろう。 いつだって考えるのは自分で、言葉にするのも自分なんだけど、それは個人の成すコトか。はたまた身内、友達、チーム、組織なのか、社会の、世界の、なんなのか。こうやって綴ったり、声に触れて、その出処を確かめたい。 雨とくもり空の間隔が長くなって、ようやく秋らしい日に落ち着いてきた。冷えこむ夜に鼻水をすする。できるだけしっかり眠るようにしたい。季節の変わり目、ただでさえ体調には気をつけたい。そうは思っても、秋の夜長。雑念は絶えない。 新しい職についた。先

つくることは決めること、みんなで仕事をつくること

最近仕事でご一緒しているフリーランスのパートナーさんと、働き方や業界のなかでの身の上話をよくする。デジタル・クリエイティブの仕事はこの数年でまた大きく変わっている。 企業がデジタルマーケティングの予算比重を高め、スピーディーな対応のためDMP基盤などの整備や内部に制作部隊を持ったり、代理店やプロダクションは高くなる要求と技術に応え、人手や技術者不足にも対応すべく効率・合理的なプロセスとそれを実施できる組織体にシフトしていく、ような話を聞く。(←半分テキトーに言ってる) 自

個人起点で支えるチームづくり

個人主義のチームへの影響が怖い。怖いままじゃ一向に変われない。 チームは個人の集まり。誰かが持ってきた正しさも、チームの運営上は不整合や偏重につながることがある。ひとりの正しさに無理な同調をして、周囲が離れていくのは見過ごせない。かたや、わざわざ伝えてくれる、ひとりの気持ちも報われたい。 どうにか、好転的に変えたい気持ちが働く。できるだけ個人の力を(たとえそれが微力でも)個人ができるカタチでチームに活かしたい。そのほうが楽しいし、得られるものもあったからね。 だから“個

どんな小さな力も、丁寧な仕事につながると信じたい

4月から4ヶ月。このぐらいになると、本当か幻聴か知らないけど、疲れた新卒者の声が聞こえてくるような気がする。 なかなか力を出せない人を見ると、自分のことを思い出して、力になりたいと思う。どれだけ力のない人でも、その人が考えてその人なりの働きを掴んでいけるように。丁寧に。これは自分のエゴでもある。 どんな人でも潰れる高いハードルや強い言葉を前にすると、人は自ら萎縮して考えることを止めてしまう。目の前の命題ではなく、闇雲に、考えもなしに、何らかの確からしい方法を探し、それにす

いまは令和の端緒

世の中の動きが激しくて、たまりにたまった意見が噴出している様相。Twitterやテレビを見れば、軽く目眩してしまう。接している多くの人が戸惑っている、と思う。 それぞれが個人の営みを続けるため、少しだけメディアとの距離を置いて、落ち着く必要もある。個人的に、やや抽象的にどう捉えるか、思考を巡らせてみたい。 組織と個人政党、テレビ、企業など動向をみていると、組織と個人の関係を強く意識させる。組織と属している人の見解の不一致が露わになっている。政党と政治家、吉本と芸人。まるで

『旅する認知の再構成シート』(7コラム法の記入シート)をつくってみた

少しニッチな内容ですが、認知を再構成するために使われる「7コラム法」のオリジナル記入シートをつくってみました。 7コラム法とは?知らない人は何のこっちゃ、だと思うので説明しますと…。人間、捉え方を変えることができるんですよね。ショックなことや怒りで収集のつかないこと。うまく捉えられない出来事も、認知を変えることで捉え直すことができるかもしれない。この「7コラム法」は人の認知を再構成するためのツール。主にうつ病等の治療で使われますが、個人的に日々の思考・セルフカウンセリングに

役に立てない、いる意味がない、と悩める人にエールを

自分のことを「役に立たない」とか「いる意味がない」って、悩んだこと、ありますか? …たとえば、新しい環境に馴染めなかったり、希望と配属のミスマッチ、実力不足や強い叱責、孤立化… よく聞く話に思えて、悩み出すと死ぬほど辛いんだよね。 自分もミスばかり続けて、ついつい「自責」してしまって、挙句には潰れちゃったことがある。よくよく振り返ると、自分以外に原因があったりした。そして、まだ同じ場所で生きている。 (ひとこと「振り返る」といっても、自分は精神福祉士やカウンセラーの助言の

罪を思う

「自分の罪」と聞けば、何を思い出せるか? 生きていれば、大小さまざまな罪を冒している。自分が犯罪者にならないとも限らない。常にそれを考えながら生きることも辛いが、ときにそれに向き合う必要もあると思うのだ。もし思い出せる罪があるなら、自問から始めたい。 その罪と向き合う必要はあるか?嫌な記憶は積極的に思い出さない人が大半。でもそれは、その後の相手や自分に、多かれ少なかれ影響を及ぼしたもの。誰もが罪を犯している。 それなのに、いま自分は、犯した罪について1日の長い時間をかけて