映画「灰色の長い線」を見て

1955年のアメリカ映画

 人と人との縁が映し出されている。良映画でした。

 人間、真っ直ぐに生きようとしたら何かにぶつかるし、それは良いことをしたとか、悪いことをしたとかとは関係のないことなんだと、改めて思った。それでも何かにぶつかっても真っ直ぐに生き続けることに、人としての何か、大事なのものがあるような気がする。

 現代では人と人との繋がりは薄れ、そして広がっていく。友人は辛い時に一緒にいてやれてこそ友人だと思う。作中、我が子を失った主人公を迎えに酒場までやってくる生徒たち。ああいうのがきっと友情というものなのだろう。
 今はただ、一緒に過ごして楽しいだけなのが友達だと思っているというか、思わされているというか…友達とか家族とか、本当は口で言えるほど簡単では無い、そう思います。
 この映画の主人公は、真の人間だと思います。

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