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【自粛をチャンスに】0から始める「メンタルトレーニング」②


前回のnoteでは、「メンタルトレーニングとは何か」について学んだ。

↓前回の記事↓


今回は、もう少し踏み込んだメンタルトレーニングの概要、実施方法を紹介する。

メンタルトレーニングの概要

通常、メンタルトレーニングは「指導士」とアスリートの関係性の中で「教育的な」アプローチとして用いられる。トレーニングのフィードバックは、指導士が客観性をもって記録していくことが望ましいが、本noteではアスリート個人が、「自分」という資源のみを用いて実施できるような内容を前提としている。

このことを踏まえて、今後紹介するメンタルトレーニングを実施する際には、必ずアスリート自身がフィードバックの機会を設けてほしい。フィードバックというのは、トレーニングを振り返って、何らかの反省を記録するということだ。より詳しいフィードバックの方法については、各記事で述べることとする。

また、メンタルトレーニングの効果についてだが、これは一般的に行われているようなレジスタンストレーニングと同様に継続することで効果が見込めるといった類のものがほとんどである。「トレーニング」である以上は、「トレーニング原則」に則って、実施する必要がある。

「心」と「身体」を区別して考えた場合、心の変容は身体のそれと比べて、見出しにくいものがある。というのも、心というのは「見えない」からである。ただし、私たちの心といわれるものを構成するであろう「感情」は、変容するに違いない。私たちは他者から見たら些細なことに対しても、はっきりと「一喜一憂」する。これらのことを帰納的に考えれば、心が変容することは、どうも確からしい。

(心の何かを可視化しようとする場合には、操作主義に基づいた間接的な現象の測定を行うことがあるが、このことは「操作主義」という言葉の紹介までにとどめておく)

「心が変容する」ことを前提とした場合、アスリートの心理状態も、状況によって変容する。つまり、トレーニング原則でいう「特異性の原則」と「個別性の原則」を考えれば、アスリートの心理状態、状況に応じて、メンタルトレーニングのプログラム内容も、逐一変えていく必要がある。

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この点は、「指導士」が指導にあたる場合問題にはならないが、アスリート個人がこれを行う際は、以下の2点を意識する必要がある。

1、実施可能なメンタルトレーニングの引き出しを増やす。
2、自己客観視(セルフモニタリング)の精度を高める。

勿論、上記したもの以外の重要な要素はあるものの、この2点を意識する(向上させる)ことでメンタルトレーニングをより実践的なものにすることができる。

まとめ

・メンタルトレーニングにも、「トレーニング原則」は適用される。
・引き出しを増やすことと、自己客観視を意識する。(向上させる)

次回の記事では、上記した2点について詳しく述べていくこととする。

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