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「最小限の努力」でラノベを書く方法

なるべく記事の内容に沿ったタイトルを付けたつもりであるが、流石にインパクトが強いのでまずは言い訳から。

この記事を書く理由

「無駄な努力をせずにラノベを書きたい」という考えの教え子に、地道にやるのが一番の近道であると言っても難色を示す、という話題を目にした。
もし自分だったらその教え子にどのような教え方をするだろうと考えた結果、このような記事が生まれた。
元の話題ではどのようにして地道な道を歩ませるか、という説得方法が主な論旨だった気がするが……。
まあいいか。

誰だって、地道にコツコツやるのは嫌なものである。
楽な道があればそっちを選びたいだろう。
出来ることなら厳しい道を進んで欲しいが、立ち竦むぐらいなら楽な道を選んでもいいと思う。

ではそろそろ「最小限の努力でラノベを書く方法」について触れていこう。

登場人物は二人

いきなりだが、登場人物は二人に限定することをお勧めする。
こうすることで執筆の難易度が大きく下がるためだ。

なんとなく登場人物は数名いたほうが良さそう、という考えは間違っていない。
二人では物語が動かしにくくなるからだ。
時と場合によっては三人いてもいいかも知れないが、「最小限の努力」という命題に沿うならやはり二人がベターではないかと思う。

ちなみに人物設定を数名考えるというのも実は難易度が高い。
自分が好きな人物設定をあれこれ考えるのが楽しいという人も多いだろうが、楽しいこと=難易度が低い、ではない。
その人物設定を「活かす」のが意外と難しいのである。

とりあえず本記事では登場人物は二人ということで話を進める。

舞台は小さく

登場人物が二人だけの場合、物語の大半はその二人の会話となるだろう。
そして会話をするだけなら舞台は狭いほうが良い。
よって、物語の舞台はなるべく小さく狭い範囲に収める。

例えば学校の部室なんかがいい。
物語の舞台はその一部屋だけに限定する。
当然ながら登場人物がその部屋だけで生活する訳ではなく、その部屋にいる時間のみを切り取って物語にする。
寝て起きて登校して授業を受けて、というシーンは書かない。

大分手抜きに見えるが、実際その通りである。
しかし手抜きでも物語を成立させる魔法のような要素が存在する。

恋愛ドラマ

大抵の物語では、恋愛の要素が多少なりとも含まれる。
一部の作品では恋愛を全面に押し出すこともザラである。
それだけ恋愛という要素は創作において強い力がある。

すなわち、登場人物がたった二人だけでも、舞台となる場所がたった一部屋だけでも、恋愛というエッセンスをぶち込むだけで作品として成立しかねないのである。

むしろ狭い部屋で二人きりという状況は、恋愛を主題とする作品では美味しいシチュエーションであり、特段デメリットにならない。

話が動きにくいという点も、恋愛ドラマにおいては早く展開が進んでしまうほうが興醒めであり、少しずつ二人の関係が進展していく様を描けるという観点ではメリットになる。

まとめ

分かりやすく言ってしまえば、学校のマイナーな部活の部室で男女が二人きりでひたすら会話をし続け、少しずつでも二人の恋仲が進展するようにしていけば、ラノベは一応成立する。(それをラノベと言っていいのかはやや疑問だが)

このような物語を書く場合、努力はほとんどゼロでいいだろう。
下手をすればラノベを一冊も読んだことが無くても書けるかも知れない。

もし君の良心が許すのであれば、このような方法を試してみるのもいいだろう。
健闘を祈る。

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