マガジンのカバー画像

データ活用よもやま話

18
「データ」をキーワードに様々な話題をお届けする、楽しくてためになるコラム集です。DXプロジェクトやデータビジネスのヒント探しにも。
運営しているクリエイター

#オープンデータ

データで街を歩こう - 京都市バスのGTFSデータ公開が日常にもたらす小さな革命

こんにちは、日本データ取引所です。 先日、京都市バスのGTFSデータがオープンデータ化され、そのデータがGoogleマップに反映されたのをご存知でしょうか。 今回はこの事例をもとに、「データの標準化」および「データの公開」が私たちの日常生活を豊かにする様子を探ってみたいと思います。 京都市民である私自身の経験から筆者は今、京都市に住んでいます(私たちの会社はフルリモート勤務が基本で、全国に社員がいます)。 京都市にはターミナル的なバス停がいくつかあり、市内中心部にある

「CC BY-NC-ND」って何の呪文? オープンデータライセンスやクリエイティブ・コモンズまるわかり!

近年「データ」が私たちの社会を動かす重要な要素となってきました。この波に乗って、オープンデータの利用が急速に拡大しています。 オープンデータとは、簡単に言えば「誰でもアクセスして利用でき、ルールのもとで二次利用もできるデータ」のことです。ただ、オープンデータにも様々な種類があることをご存知でしょうか? 例えば、商用利用できるオープンデータもあれば、できないものもあります。加工が許されているものもあれば、加工できないものもあるのです。そういったオープンデータの利用ルールや条件

【分野別】自治体のDX・データ活用事例10選!官民連携の取り組みとデータ流通促進施策

近年、DX・データ活用が官民を問わずあらゆる組織の重要課題となっています。日本の地方自治体でも、住民の暮らしをさらに便利で豊かにしていくため、デジタル技術やデータを活用したさまざまな取り組みが進められています。 この記事では、そういった自治体のDX・データ活用事例を分野別に紹介したあと、未来のさらなるDXに向けたデータ流通促進の取り組みも解説します。 【分野別】自治体のDX・データ活用事例集自治体が主導するデジタル化プロジェクトやデータ活用プロジェクトの事例を、分野別に紹

行政オープンデータの歴史に学ぶ、データ公開の制度と実践

「うちのデータを公開して、何の意味があるの?」と聞かれたら、政府の事例を紹介してみましょう。 オープンデータ運動は、国際組織や各国政府などが現地の市民と協力する文化・社会運動として、すでに10年以上の歴史を有します。ともすれば「足取りが遅い」「発想が固い」と言われがちですが、その地道な足跡をふり返ると、企業や個人がデータを世間へ広めたいと考えたとき、どんな不安や課題があって、制度や組織をどう工夫すれば上手く行くかを学べる、先行事例の宝庫だと気づかされます。 (清水響子・本