ビジネスプランコンペティション
このところ何かと忙しくしており、趣味の将棋についてまとまった時間をとれていなかったりします。遊んだりもしていますが、人知れず頑張って取り組んでいたのが、「飯田市起業家ビジネスプランコンペティション」というやつです。
何の話?
「飯田市起業家ビジネスプランコンペティション」は、飯田市の産業経済部が商工会議所などと連携して企画しているビジネスコンペで、地域で起業する事業者を支援しようというものです。入賞者には奨励金50万円、最優秀賞だと100万円がもらえたりします。
私は現在はフリーランス的な活動をしていますが、起業して3年以内の個人事業主でもあるので、飯田市で独自にサービス展開していきますというような内容を書いて応募してみました。
結果、入賞は……できませんでした。
公式の入賞者の発表はこちらになります。
取り組んでみた感想
私なりにまじめに取り組んでいました。
事業計画的な審査書類をしっかり作成して提出し、1次審査は通過しました。2次審査はプレゼン発表だったのでgoogleスライドでプレゼン資料を準備して審査員の方々の前で発表を行いました。
あまりこれまでにない経験で、緊張もしました。
ビジネスプランの内容は、既存のフリーランス的な委託業務と並行して独自に中小企業向けのITサービスを行うというものです。
スモールビジネスとして実際にやっていきたい内容ですが、既存業務と並行して進めるという特性から、どうしても一人ではやっていけないので、従業員を雇って進めるというような話になります。
資料を作成していると、仕事をとってくる営業面での課題と、従業員の雇用面での課題の両面で大変だというのを感じました。こうして事業に対するリアルな検討を深められたのは、この企画に参加して取り組んだおかげと言えます。
作成中に商工会議所の方にアドバイスをいただいたりもしましたし、考えるための良い機会を得られたなと思います。
結果に対する感想
正直なところ、入賞できなかったことは客観的にも仕方ないかなと思っています。また、入賞するとやはり奨励金が出るかわりにちゃんと事業をプラン通り進めるプレッシャーにもなるので、ほっとしている面もあります。
結果が出たあとで、審査員の方からの企業に向けたアドバイスが送られてきました。その内容はかなり好意的な文面だったので、わりといい線までは行っていたのかなと思いました。
自分のプランを批判的に考えてみると、お金を出して支援するにはいろいろと至らない点がありました。
1つは、わりとシンプルなITサービスであるため、新規性や地域特性に乏しくインパクトに欠ける点です。この企画の趣旨がそもそも地域経済の活性化などを目指したものであるはずなので、地域的な特性が見えにくいと難しいと思われます。ただ、選考後のアドバイスを見ると小規模事業者がほとんどの飯田地域を想定して中小企業向けのサービスで貢献できるとしたアピールは少し認めてもらえたかもしれません。
もう1つは、初期投資がそれほど必要ではない点です。この企画はお金を出して支援するためのものなので、初期投資が必要な人に最適だと思います。その点、私の事業プランは事務所を用意するわけでもないのでお金をこれに使いますというのが示しにくいものでした。お金を出す側からしたら、金銭的な支援はなくていいんじゃないと思われそうです。
また、現実的な動き出しができていない点が入賞した方々との差だなと感じました。他の方のプレゼンなどは観ていないので詳しいことはわかりませんが、なんとなく地域の中で具体的な動き出しができている人が入賞しているような気がしています。私の場合は地域への取り組みがまだできていないので、支援に繋がりにくいだろうなという印象です。
求人を出してみよう
なかなか独自サービスの展開に向けて自分の活動を全振りするのは恐ろしいので、本件で提出したビジネスプランとしても既存の業務を続けながらということにしていました。既存業務も結構たいへんなのでこれからどうしようか、というところです。
一応突貫で(格安で外注して)Webサイトを作成してみたりしました。動かせる手がないと何も始まらないので試しに求人を出してみようかなとは思っています。はたして飯田市でITサービスをやりたい人がいるのかどうか、いたとしても、こんな見通しの無い起業でやってみようと思ってくれるのかどうか。技術面では自分が全部責任持てるし、良い出会いがあれば若い人を育てつつ一緒にチャレンジしてみたいと思っています。