【感想】いま日本を変える歴史的チャンス―暮らし・平和・人権、そして未来社会(日本共産党創立102周年記念講演会)
2024年7月13日(土)に行われた、党創立102周年記念講演の内容を個人的に要約というか感想を書きました。
1.ビデオメッセージ
中島京子さん(小説家)、小畑雅子さん(全労連議長)、アルテイシアさん(作家)、高田健さん(総がかり行動実行委員会)からのメッセージです。
中島京子さんの「小さいおうち」何回も読みました。大好きな作家さんです。
2.冒頭あいさつ・都知事選挙について
7/7に投開票が行われた都知事選挙では、蓮舫さんが立ち上がり奮戦されました。結果は残念ではありましたが、「ひとり街宣」という民主主義運動の萌芽が芽生えたことは大変大きな意味を持つものと思います。蓮舫さんからも「共産党の応援に心から感謝している。『ひとり街宣』が広がったことは、新しい民主主義への一歩だと思っている」とのコメントがあったとのこと。都内だけでなく全国的な広まりをみせたことは本当にすごいです。
これまでもひとりで街頭に立っている人はいたんだけど、すごく勇気のいること(それは今でも変わらない)で、とってもハードルが高いことだったんだけど「私にもできることがあるんだ!」ってお互いに勇気づけられた。
この「ひとりじゃないんだ」っていう気持ち、絶対に守り抜きたいです。
3.暮らし・経済―アベノミクスがもたらした“どん詰まり”。「暮らし応援」の「経済再生プラン」で政策の転換を
安倍元総理のおかげで雇用が増えたし景気も良くなったという意見が家族から出てびっくりしました。(このあたりは勉強会で実際を学んでいきたいところ)(私は経済が苦手……)
実際には「生活が苦しい」と答えた人が6割近くとなり、統計始まって以来最悪の数字に。高齢者で59%、18歳未満の子どもがいる世帯では65%、どちらも前年より10ポイント以上も上昇。前年より10ポイントってすごい数字です。去年が5割、今年が6割、来年が7割ってなったら、あっという間にみんなが貧困に陥るじゃないですか。
物価上昇は誰の目にも明らかです。一方で賃金格差は個人には見えにくい。でも経営者、資本家より労働者の方が数は多い。団結してみんなが暮らしやすい社会を作っていけるといいなと思います。
4.平和―強権政治で「平和国家」のあり方を根底から壊す暴走。憲法9条にもとづく平和外交を進める日本へと転換しよう
集団的自衛権行使容認が閣議決定された時、私は「賛成だけど実際に行使するのは反対」という矛盾した意見を抱えていました。要するに反対なんだなと後から気がつきました。
「憲法9条は守ってくれない」とよく言われますが「うちの国は憲法9条で武力行使を禁じています」ということで、平和外交の説得力を持たせられるんですね。野党も積極的に外交ができるということは結構知らない人が多いのでは?(私も知らなかった)
沖縄の基地のこと、私が怒りで震え上がったことがあって「地元民が暮らしていたというが空中写真をみたらサトウキビ畑しかないじゃないか」という言葉をみたとき。それこそ明確に人が暮らしている証じゃないか。
米兵の犯罪行為の隠蔽は、沖縄だけではなかったことが次々と判明しています。国を守る、国民を守るってどういうことなのか、政権与党にはしっっっっかりと考えてほしい。
少女一人守れなくて、何が国防なの? 何から何を守るつもりなの?
5.ジェンダー平等―人権後進国から先進国へ
選択的夫婦別姓制度については「共産党の小池晃と経団連が同じこと言ってるんですよ!」という国会質問が記憶に新しい。自動的夫婦同姓制度は経済に支障をきたすとまできて、なぜ自民党が拒否するのか。明治時代の「家制度」を残したいからにほかならないと思います。共同親権の動きからしても、あわよくば復活させたいのでは? とすら。
日本共産党や社会の取り組みについてのポータルサイトありますのでぜひご参考に。
「すべて国民は、個人として尊重される」
「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」
声に出して読みたい日本語。
改憲派は特に声に出して読んで!!!!
6.未来社会―資本主義の危機。社会主義・共産主義の展望を語ろう
資本主義に限界があるなんて学校で習ったっけ? 自明の理だったのか、不都合な真実だったのか。ゴア……
SDGs自体が西欧諸国の欺瞞であるというのは私個人の意見ですが、とかく資本主義の「利潤第一主義」は資本家が肥え太り労働者が痩せ細るというのはなんとなく学校で習いました。
共産主義・社会主義は、全体主義と混同されて誤解を招きがち。この誤解をなんとか解いていきたいんだけどなー。
共産主義⇔資本主義(経済体制)
全体主義⇔個人主義(政治体制) です。
そして、共産主義のために全体主義が必須ではないこと、むしろ共産主義の実現にとって全体主義は邪魔をする概念であることが、下記のとおり示されました。
「旧ソ連などでは、マルクスのこの肝心の思想が、未来社会論からまったく消し去られ、封印され、踏みにじられてきました。それは、マルクスの未来社会論を、物質的生産の分野の、しかも生産物の分配のあり方の問題にしてしまい、『人類の未来史からそのもっとも輝かしい部分を切り捨てる、きわめて大きな誤り』(不破哲三さん)でした。私は、この理論的な誤りは、旧ソ連において社会主義とは無縁の抑圧体制がつくられ崩壊にいたったことと、無縁ではないと思います」
私は革命期ロシアの歴史に興味があって(というかアナスタシア伝説が好きで)ちょっとだけそのあたり歴史をかじっているのですが、要点と順番を間違えたんだな、といううっすらとした理解でいます。
あと、子どもの頃に大人から教わった社会主義の説明は社会主義の説明ではなく旧ソ連の説明だったということが分かってきました。たぶん説明した大人もよく知らなかっただろうしそれもやむ無し。
だって戦前から共産主義者は弾圧されて、戦後も危険思想とされてきたんだから、共産主義や社会主義の実際なんて、知ろうとしなければ知りようがないと思います。
資本主義が発達して、物質の生産や様々な分野で効率化が進んだからこそ、理想的な共産主義への転換が可能なのよね。
目指せ! 1日4時間労働! 週休3日!
7.時代を変える歴史的チャンス―日本共産党への入党を呼びかける
誰かのチャンスは誰かのピンチ。日本共産党が目指す社会になってほしくないのは資本家や富裕層で、資本家や富裕層は権力を持っていることが多いので、労働者が理想とする社会を実現することはとても難しいです。
でも、数でいったら労働者の方が多いんだ。生活に困っている人が多いんだ。団結して立ち向かえば、できないことはない。
明日からもがんばろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?