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中国新聞などに申し入れ

日本ジャーナリスト会議広島支部は、2月28日、中国新聞と関連会社の「ちゅピCOM」に以下の申し入れを文書で行いました。コロナ感染対策のため、両社担当者との面接はできず、文書回答してもらうことにしました。

株式会社中国新聞社 代表取締役社長 岡畠鉄也様 編集責任者様
株式会社 ちゅピCOM 代表取締役社長 浅井幹夫様 編成責任者様

             申し入れ書
                        2022年2月28日
                 日本ジャーナリスト会議広島支部
                        代表幹事 沢田正

 貴紙は、2022年2月5日付「セレクト」1~2面において、自民党衆院議員新谷正義氏へのインタビュー記事を「川島宏治のプラス1」欄で大きく報じました。同氏が先の総選挙で当選し、自民党の役職に就任したことを機に取り上げたとし、氏が抱負を語るとともに政権の政策実現に力を発揮したとする内容になっています。

 首長や閣僚など行政機関の長でもなく、このコーナーにこれまで登場しなかった一政党の役員議員を、なぜこのように大きく掲載されるのでしょうか。他の各政党役員等も今後は公平に取り上げられるのでしょうか。

 同氏が自民党の要職に就いたことでインタビューするのであれば、貴紙が本紙で追及を続けている河井買収事件について党本部の説明責任を問う絶好の機会であり、きちんと質問し、応答を紹介すべきと考えますが、ここでは全く触れられていません。読者はその答えこそ期待して記事を読んだと思います。私どもには、失望した、新聞としては恥ずかしくないのかという感想が寄せられています。

 また、この記事は、貴社グループの放送局ちゅピCOMの番組と連動しており、政治的公平の確保を求める放送法にそぐわないものです。同放送局は広島市や周辺町が出資する第三セクターであり、政治的公平は厳しく問われます。かつては、同じグループ放送局のFMちゅーピーでも「岸田文雄(※現首相)」名を冠した番組をレギュラー放送(紙面でも広告宣伝)していました。放送局のこうした番組づくりは不偏不党、政治的公平の理念を損なうと考えざるをえません。

 私たちは、社是に「公器」を掲げ、社章に「中立不偏」を図案化している貴社およびグループ放送局に、より公正な報道を求めます。民主的な社会の実現と地方政治の活性化のために報道の責任を果たされるよう、さらなる努力を求めます。
                                以上

中国新聞、ちゅぴCOMから以下の文書回答が届きました。面談はコロナ禍であり、困難とのことでした。

中国新聞回答

ちゅピCOM回答




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