見出し画像

MIZ DIALOGUEから新調整方法リリース「ガンプク」って何ですか? #053

以下「田代純一の純度100パーセント〜お眼鏡にかないますように〜」第53回の内容になります。音声で聞きたい方は下記URLよりPodcastアカウントまでどうぞ!

〈Apple Podcast〉

〈Spotify〉

「田代純一の純度100パーセント〜お眼鏡にかないますように〜」。第53回目始まりました。
このチャンネルでは、経年進化をコンセプトに掲げるアイウェアブランドMIZ DIALOGUEのディレクター兼表参道のアイウェアショップブリンクベースのショップマネージャーを務める田代純一が、 メガネのことから興味のあること、日常のことを取り上げてお話しします。皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

本日は7月11日木曜日でございます。今私はオープン前のブリンクベースにて、こちらの収録をしております。

早速ですが、皆さんは 「顔幅」(がんぷく)という言葉はご存知でしょうか。

先週、先々週ぐらいから匂わせておりましたが、今回はですね、久しぶりにMIZ DIALOGUE情報をお届けしたいと思います。まず概要からお届けしますと、7月12日金曜日にMIZ DIALOGUEのカスタマイズカテゴリから、「Ex-Temple」というものがリリースされることになりました。

その「Ex-Temple」の開発により、MIZ DIALOGUEでは 「顔幅アジャストメント」という調整方法が可能になりました。(拍手)
ありがとうございます。またですね、もう1個あります。それに加えてですね、今回、6型目のニューベースモデル「Ludwig」というモデルを発売します。

以上が概要でして、一つ一つ話していきたいなと思いますが、「顔幅アジャストメント」とか、「Ex-Temple」とか、全然聞いたことのないようなネーミングだと思うんですけども、 冒頭でも言いました「顔幅」という言葉、みなさんご存じでしょうか。
漢字で書くとですね、そのまんま「かおはば」と書くような、字になっておりまして、顔幅と書き、「がんぷく」と読みます。文字通り人の顔の幅、つまりの長さを表しておりまして、 メガネを選んだり掛けたりする上では、とても重要なことなんですね。

皆さん通常は眼鏡とかサングラスを選ぶ時に、 レンズのサイズだったり、ブリッジサイズを見たりとかしますけども、 快適に着用するにはですね、この「顔幅」という概念が非常にポイントで、いかにフレームを顔幅を合わせることができるかというのは、眼鏡屋として調整してる時も意識しますし、 選ぶ上でも重要なんですよね。

そして「顔幅アジャストメント」を可能にした「Ex-Temple」とはなんなのかというお話をしていきたいと思います。

MIZ DIALOGUEを買いますという方や、もうすでに使ってるよっていう所有者1人1人の 左右の耳の付け根から付け根までの距離を顔幅計測機で計測します。

そして計測して数値化した上で、フレームの幅を1ミリ単位で調整する方法を「顔幅アジャストメント」と言います。
これ非常にですね、1ミリ単位でやってるところはあまりないんじゃないかなと思います。この調整方法をですね、実現するために1mm 単位で調整をすることができる「Ex-Temple」というものを考案・開発したのがMIZ DIALOGUEのフレーム生産を手掛ける水島眼鏡です。

開発までの経緯なのですが、ここが結構ポイントというか、今回のミソでして、我々、ブリンク外苑前、ブリンクベース=小売店とMIZ DIALOGUEのフレームを生産する水島眼鏡=メーカーで、この小売店とメーカーの協業のブランドだったからこそ生じたやり取りから始まりました。

我々から「こういう問題があります」というのに対して、「じゃあこうして解決しましょう」というやりとりから始まったものでして。日頃接客を我々がしてる中で、「このサイズで」とか、「このデザインで眼鏡をかけたいけども、どうしても幅がきつい」からという理由で妥協するという方、結構多いんですよ。その中でも、「それじゃあちょっとできる限り調整します」ということで実際に調整して掛けてもらってるパターンもあるんですけども、 大体半年とか1年とか経って、お客さんが来店された時にお話聞いてみると、やっぱり掛け心地がちょっと合わなくて、最近使ってないですねっていうお話が結構あるな〜と思ってたんですよ。

これはどうにかやっぱ解決しなきゃいけないなと考えてたんですけども。そういう問題に対して、 MIZ DIALOGUEで採用されているサンプラチナ素材の特性を活かしてこの問題を解決できないかということを水島眼鏡の方々に相談して「じゃあちょっとやってみましょう」ということで。水島眼鏡の技術力ですね、もう本当に我々からは想像もつかないような感じで、技術力を駆使して 試行錯誤、何回もやり取りしました。そしてついに顔幅アジャストメント専用のテンプル調整器具が開発されました。

こうして生まれた「Ex-Temple」により、個人個人の顔幅に合わせた完璧なフィット感を提供できることになりました。

なので、従来のそういう快適さに関する問題を解決できる画期的な調整方法とテンプルに今回仕上げることができたかなと思います。非常にこれはですね、私自身も顔幅が広いので助かっております笑。

顔幅に対する悩みは割と男性の方とかの方が多くて、ちょっと想像が必要な話にはなっちゃうんですけど、 例えばレンズサイズとかブリッジサイズとか、フロントシルエットだけで見ると割と小さいサイズでも丁度良い方っているんですけど、男性の方とか、年重ねていくとどんどん、この顔の前側じゃなくて、この鉢ですよね、左右の耳の付け根と付け根の間のこの部分が、 20代前半と30代、40代ってなると変わってくるですよ。それは太った太ってないとかっていうことも多少あるとは思うんですけど、骨格的なところが変わるというデータもあります。

なので、このサイズ感でかけたいけど、きつくてかけれないっていうのは割とよくある問題なんですよね。
そういう問題に対して「掛けられるようになる」っていうだけじゃなくて、 1ミリ単位で合わせて「快適」というところまで持っていくのが「顔幅アジャストメント」による「Ex-Temple」となっております。

カスタマイズ料金は一切いただいてないです。これは眼鏡かける上では調整の範囲内なので、カスタマイズっていうよりも、あくまで快適さを届ける調整と考えています。
本当にすごい快適になりますから。困ってる方是非試してください。以上が「顔幅アジャストメント」「Ex-Temple」についての概要でした。

まだまだちょっと話し足りないんですけども。他にもお話ししなきゃいけないことあるんで。
今回は「顔幅アジャストメント」「Ex-Temple」のリリースだけではなくて、6型目の ニューベースモデル「Ludwig」というものを発売することになりました。

「Ludwig」はどういう形なんだろうかと気になる方もいるかもしれないんですけども、 言葉だとちょっと表しにくいんですけど、いつもよりはほんの気持ちデザイン性がありますね。「Ludwig」は強いていうのであれば六角形=ヘキサゴンシェイプですが、ちょっとスクエアとかウェリントン気味なデザインになっておりますね。
これもやってる上で色々変わってくることがあるんですけど、今までのベースモデルはですね、 なんか頭の中で「プレーン」とか「基礎的」とかっていうワードを軸に置いてデザインされてきたんですけど、 「Ludwig」はベース状態からカスタマイズした時の変化が強くなるように、というコンセプトを、ざっくりと頭の中で思い浮かべながらデザインしました。

例えばですけど、バーブリッジを装着したカスタマイズとかだと、繊細で細身な印象からガラッと剛健な印象に変わるとか。

想像しながら、カスタマイズを施した時に、所有者の方が新鮮さをより感じられたらいいなと思ってデザインしたものになっております。

カスタマイズ何個かしてみたんですけど、ツーブリッジにシャーリング加工っていう、表面をツヤありでもツヤ消しでもない、半光沢仕上げにしつつ、テンプルは縄手を施したりとか、 あと今回、前々からサングラス仕様として入れてるオーエムジーの色ガラスレンズから新たに「LB-AQUA」というカラーがラインナップに追加されました。

非常に良い色で、鮮やか過ぎず、シック過ぎずって感じで、良い色味で。何よりレンズを通して見た視界に爽快感があって快適ですね。この熱い今の日本に爽快な視界を届けられたらなと思って選びました。

ここからは個人的なコメントになるんですけど、 2022年の11月にMIZ DIALOGUEが始まって、こうやって顔幅アジャストメントだったりEx-Templeの考案・開発を通して「何のための眼鏡なのか」っていうのをすごい考えさせられてるんですよ、日々。ユーザーにとっては「目を守るため」とか、「自らを飾るため」とか、人によっては「生活を豊かにするため」とか。「何のために眼鏡を身につけるか」っていうことは十人十色だとは思うんですよね。
ただ、その「何のために身につけるのか」っていうところに持続性を持たせないと、「何のために」っていう目的を実現させることができないなと。眼鏡において、そういう機能性の担保っていうのは大前提だと、小売店の人間としてはすごい思うんですよ。
なのでせめて小売店とメーカーてやってるMIZ DIALOGUEを選んでくださった人全員には、身につけたいメガネを”快適に機能させる”っていうことは、デザインがカッコいいとか以前に責任を持ってやらなきゃなと思ってるんですよね。

これを実現できたのは奇跡的で。顔幅アジャストメントとEx-Templeによるこういう快適な機能性を約束できるっていうのは、ユーザーとの距離感が1番近いのはやっぱ小売店という現場で、そういう現場で生じた問題とか、ニーズみたいなところに真摯に向き合ってくれたり、解決の糸口をちゃんと提案できる高い技術力を持つ水島眼鏡というメーカーと一緒にやってるブランドだから、そもそもこのような考えに行きつくっていうのはやっぱりあると思います。ブランド運営だけだと難しいところもあると思うんですよ。お店を持ってないとか、持っていてもブランドの中心人物がエンドユーザーから遠くて関係性が希薄だったりとかで、ブランド自体も工場を持ってたりするブランドなんてもうほぼないわけですから。

中にはファクトリーブランドっていうものもありますけど、工場がやってるブランドみたいのがありますけど、それもあくまで小売店に対して卸売りしたりとか、直営店はあんまり持たなかったりとかっていうのがあるので、 エンドユーザーの声を聞きにくい。だから掛け心地をこう自分たちで試すしかないとかっていうところも実際にあるらしいんですね。

だから小売店とメーカーが一緒にやってるブランドっていうのは、本当にエンドユーザーの声をダイレクトに反映できて、結果的に快適さだったりとか、こういうカスタマイズがしたいとか、こういうデザインが欲しいとか、 そういう声みたいなところをしっかりブランドとして反映させることができることがMIZ DIALOGUEの強みかなと思ってます。ユーザーファーストとして、今後もね、MIZ DIALOGUEはやっていきたいと思います。目的としては、眼鏡を多くの人に長く楽しんでもらえることなので。

少し話すぎましたが、興味を持った方は、お店に足を運んでいただきますと嬉しいです。Ex-Templeの快適さも店頭で試せますし、カスタマイズした商品もありますし、どういうブランドなのかっていうのは、店頭にお越しいただければ物を見ながら実感することできると思いますので、是非。明日ですね、7月12日に店頭にてお待ちしております。

では今回はこんなところで。

そして、リスナーの方々の眼鏡にまつわることから、そうじゃないことまでレターを募集しておりますので、是非ともお気軽に送ってください。
レターはStand.fmのプロフィール欄からチェックして送ってください。もしくは、私のinstagramのdmからも受け付けております。
そして、田代純一の純度100%は、Stand.fmのみでなく、applepodcast、sportify、amazonmusic、googlepodcastでもお聞きいただきますので、ぜひそちらでもチェックしてください。

田代純一がお届けします。「田代純一の純度100%。お眼鏡にかないますように」そろそろお時間になりました。次回もまた皆様のお眼鏡にかないますようにお届けしていきます。バイバイ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?