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梯子酒

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発作の頻度が高まってきたので、梯子酒の定義を5軒以上から3軒以上に変えました。過去の梯子酒と素敵な酒場をご案内できればと。
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味確認生命体「ヒモノラ」を求めて

とある晩、テレワークのあとに「旬味屋サンタ」でお任せの燗酒を頼むと「ヒモノラ」という超濃い印象的なラベルの酒がでてきました。ラベル裏を見ると白隠正宗です。そして、ヒモノラの消しゴムまでついてきています。しかも、消しゴムは5色あるとか。コンプリートしたくなります。そう、沼津といえば干物、それに沼津の皆さんが語尾によくつける「ラ」を加えて作った空想上の怪獣なのでしょうか。 あまりにも気になったので、沼津まで調査に出かけました(注➀)。沼津は20代の頃に営業で結構な頻度で滞在して

住むように呑む~広島編(後編)

「住むように呑む~広島編」、3日目の夜からは後編に入ります。「住むように呑む」とは何かについては、「住むように呑む~広島編(前編)」の初めの方をみてください。一応、緩い定義があるのです。 広島滞在3日目、目一杯ホテルで働いての夕暮れ時です。さあ、呑みに出かけます。家の近所吞みをするように地方で吞めるのが、「住むように呑む」の醍醐味です。前日に徘徊していたエリアで記憶に残っている魅力的な店名の酒場に来ます。SNS投稿でも何度か見ていたのですぐにピンときましたし、燗酒が呑めるの

住むように呑む~広島編(前編)

「住むように呑む」、広島編です。2024年夏のお話です。広島に仕事以外でゆっくりと来たのは初めてでした。予約をしてお邪魔したのは1軒のみ、あとはノープランに近い自由な5日間です。もちろん、昼間は仕事です。 ちなみに「住むように呑む」とは、新しい酒場巡りのコンセプトです。一定期間、あたかもその街に住んでいるように、昼間は働きながら、夕方からゆるりと近場の酒場巡りをします。私なりの「住むように呑む」の原則を再録します。 ① 4日以上、1つの街に居住すること(宿泊地の移動はしな

住むように呑む~熊本編(後編)

2024年春に「住むように呑む」で訪問した熊本、想定以上に多くの酒場を歩いてしまったため、前編・中編・後編に分けて整理しています。ようやく後編です。 「住むように呑む」とは、新しい酒場巡りのコンセプトです。一定期間、あたかもその街に住んでいるように、ゆるりと酒場巡りをします。私なりの「住むように呑む」の原則を再録します。 ① 4日以上、1つの街に居住すること(宿泊地の移動はしない) ② 観光は基本的にしないこと ③ 昼間は普通に働くこと(テレワーク)。ただし、午後半休やフレッ

住むように呑む〜熊本編(前編)

2024年春の「住むように呑む」は熊本でした。 「住むように呑む」とは、新しい酒場巡りのコンセプトです。一定期間、あたかもその街に住んでいるように、ゆるりと酒場巡りをします。私なりに「住むように呑む」の原則を下記のように整理しています。 ① 4日以上、1つの街に居住すること(宿泊地の移動はしない) ② 観光は基本的にしないこと ③ 昼間は普通に働くこと(テレワーク)。ただし、午後半休やフレックスを上手に活用して、なるべく早い時間から呑めるようにすること ④ 現地の事前調査はあ

数十年ぶりに「半ドン」を楽しんだ話

さて、半ドンという言葉をご存知でしょうか。 土曜日に午前中だけ仕事をするという実に生産性の低い労働形態を「半ドン」といっていました。私が仕事を始めた会社は、当時は隔週週休2日制。2週間に一度は午前中だけ仕事をするのです。実に非効率的な働き方です。私は比較的、営業所から距離のあるエリアの営業担当だったので、営業先に行ってしまうと半日では終わらないので、土曜日にはもっぱら旅費精算などの事務処理をやっていた記憶があります。そして昼になったら、昼酒を始めたり、麻雀したり。ワークライフ

住むように呑む~新たなワーケーションのかたち

経営学習研究所のイベントが明日あるので、前乗りして静岡にいます。雨です。明日のテーマは、ワーケーション。「【Workation Day 2023】ワーケーションについて考える日!in静岡!」なるタイトルです。登壇いただく松下先生が、出社回帰のムーブメントの中でのワーケーションに関する記事を書かれていましたので、私も明日を前にワーケーションについて書きたいと思います。松下先生の書かれている「ワーケーションは無くならないけどそれがあまり可視化されなくなることが一番の普及かなと思い

住むように呑む:高知編~前編

以前からやってみたかったことで、コロナで休止していた「住むように呑む」。コロナ初期に荻窪の西郊荘に1週間泊まったのですが、それ以来です。最低でも同じ街に4日は滞在して、泊まった近所の酒場に通りすがりにふらりとよって、梯子酒をするという呑み方が「住むように呑む」です。今回、復活記念で未踏県である高知県にお邪魔してきました。事前に行こうと決めていた酒場は2軒のみ。あとは基本的に行き当たりばったりの梯子酒です。気になった酒場に入り、その酒場で教えてもらった酒場に足を運ぶ。すっかり高

住むように呑む:高知編~後編

「住むように呑む:高知編」の後編です。よければ、趣旨は「住むように呑む:高知編:前編」をご確認ください。最低でも同じ街に4日は滞在して、泊まった近所の酒場に通りすがりにふらりとよって、梯子酒をするという呑み方が「住むように呑む」です。店名は書いていますが、店のガイドとかはまったくないので、気にった酒場があれば調べてみてください。 3日目は朝から鉄路で移動します。お目当は鍋焼きラーメンです。 流石に2日飲み続けてアルコールが身体中に回っている感じで、天気もいいので鉄分補給しよ

梯子酒酒場浴003 青森

青森は、これまでは牛乳味噌バターラーメンを慌ただしく食べてすぐに次の街に移動するだけの街で、宿泊したことが一度もありませんでした。なので、今回は八戸でも弘前でもなく青森泊。しかも2泊。最近は同一の街に連泊の旅が好きです。その街に住むように呑むことが少しだけできるからです。で、2泊3日の酒場酒記録です。 初日は予定よりもだいぶ早く午後の2時過ぎに到着しました。仙台で昼呑みしてからの到着です。初日の1軒目だけは念のために予約してます。仙台の寿司屋で軽く呑んだのが11時過ぎ、当然

梯子酒酒場浴002 魚崎から三ノ宮のご

先月は関西で5日連続梯子酒をしてきました(※梯子酒の定義を1日5軒以上から3軒以上に変えました)。幸せです。そのうちの1日の振り返りです。最近、関西に行くとなぜか午前中のうちに魚崎に行きます。といっても、2回目ですが。魚崎で予定が終わると、ちょうどお昼。次は三ノ宮と決めてましたが、このあたりって灘の蔵がいっぱいあるんだよなと思い、ちょっと散策してみました。いきなり菊正宗が現れます。 工場の近くに記念館があり、そこで有料試飲ができます。料理はなさそうなので、すきっ腹でどんどん

梯子酒酒場浴001 生涯一番の短髪の晩

同じ理容師の方に7年くらい続けて髪を切っていただいています。4年くらい前からかな、オーダーを「前回よりも少し短くして」にしました。年々、短髪になってきました。そして、短髪になると、理容店に行く頻度が不思議と高まります。2週間ほど前にお邪魔した際も同じオーダーでした。もう、この上ないほど短髪です。その翌週に副業先に行ったら、みんなに「どうしたの?」と言われたくらいの短髪です。年をとると不思議と前髪の伸びは遅くなり、横と後ろばかりが早く伸びます。そんなこと、皆さんはないですか。き

たまには旅の記録。

まだ、いったことのない都道府県が残っているので、潰さないとねと思い、思い立って富山県に。酒呑み仲間によさげな酒場情報はちょっと聞いたものの、特に何を調べるでもなく呑気な時間。パソコン1つあれば、どこでも仕事ができる時代だし。で、すごくテイストにあう素敵な街でした。新湊、高岡、氷見にも足を伸ばして、万葉線と氷見線も踏破できました。万葉線が素晴らし過ぎます。なので、そこらを中心に記録に残します。お邪魔した酒場18軒。半分も載せてない。親爺も行けたし、射水スタンも行けました。人生で

「夏への扉」

今年は日本で映画化された「夏への扉」。ぜんぜん話題にならなかったけど、原作になかなか忠実で好きでした。まあ、タイムトラベル物のNO.1ですね、いまだに。アメリカSF黄金時代に思いを馳せます。で、こないだのお休み、東京駅で吉祥寺でも行こうかなと思って中央線に乗ったら、青梅行きだったので読書をしながら終点まで行くことにしました。この成り行きが好きです。燗酒屋がらーじを17時から予約してたので、逆算すると青梅滞在可能時間は1.5時間ほど。さあ、街歩きです。そして昼からやってるよさげ