マイプレジャー

ニュースなどで事故を起こしたと伝えられる船といえば、プレジャーボートだ。今までの自分の人生を振り返ると、プレジャーボートに乗ったことがないような気がする。見たことすらないと思う。いやそれ以前に、よく考えたらプレジャーボートが何だか分からない。プレジャーボートとはどんなボートだろう。

世界中に溢れる水。大洪水に襲われる人々。その中で助かったのは、夢で聞いたお告げに従ったノアの一家だけ。家族みんなで作った手作りプレジャーボートで大波小波を華麗にかわす。プレジャーボートを作っておいて本当に良かった。

「ご注文は以上でよろしいですか」
「はい」
「只今、当店は刺身フェアのため舟盛りに出来ますが、如何ですか」
「あっ、お願いします」
「スパゲティーはプレジャーボートに盛るプレジャー盛りに出来ますが、如何ですか」
「是非お願いします」
刺身は舟盛り、スパゲティーはプレジャー盛りで食べるのがイタリア流。

1837年浦賀に黒船来航。江戸では大騒ぎだ.そんな時、密かにプレジャーボートは気仙沼へ来航。しかし、誰からも相手にされず、プレジャーボートでやって来たポリーの事は歴史の闇に葬られた。

冬に旬を迎える日本海のプレジャー。そのプレジャーを捕獲する漁船は、プレジャーボートだ。毎年この時期には、新鮮なプレジャーを満載したプレジャーボートが帰港する。帰って来た漁師達を迎えて、妻達は獲りたてのプレジャーを大きな鍋で煮る。皆で食べるプレジャー、プレジャー漁港ならではの楽しみだ。

人知れず働くプレジャーボート。今日もどこかでプレジャーという海を走っていることだろう。

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