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「北海道防災とメディア研究会」開催レポート

みなさん、こんにちは。
ジャパンケーブルキャスト株式会社(JCC)マーケティング部です。
 
今回は、北海道で2023年9月22日(金)に開催した「北海道防災とメディア研究会」と翌日23日に開催した「北海道むかわ町視察」について、当日の様子をレポートしたいと思います。
 
ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。


「北海道防災とメディア研究会」「北海道むかわ町視察」開催の経緯

2018年に発生した北海道胆振東部地震は、多くの人的・物的被害に加えて、地震の影響により複数の発電所が停止したことで、道内全域で大規模停電が発生するなど、インフラや生活面にも大きな影響を与えた地震となりました。
今回、北海道胆振東部地震から5年となる節目に合わせ、地域住民が安心・安全、そして豊かに暮らしていける地域社会の実現に向け、防災とメディアの在り方など地域課題解決に向けた研究発表を提供したいと考え、月刊ニューメディアとJCCが実行委員となり「北海道防災とメディア研究会」を開催しました。
また、翌日23日には、北海道むかわ町様にご協力いただき、防災情報提供システム等の視察を開催しました。

「北海道防災とメディア研究会」講演内容について

開催場所を北海道札幌市とし、各方面の有識者を登壇者に迎え研究会の開催を行いました。
当日はケーブルテレビ事業者様、総務省・自治体関係者様、協力企業など約100名の方にご参加いただきました。
プログラムは以下になります。

「北海道防災とメディア研究会」プログラム内容

全体で約3時間半の本研究会では、被災した北海道むかわ町様をはじめ、北海道の民放からは北海道テレビ放送(HTB)様より防災や減災の報道の取り組みをご紹介いただきました。
また、ケーブルテレビ事業者様や通信事業関係者様からは防災・減災に関する最新の取り組みをご紹介いただきました。
 
当日の様子をHTB様よりニュースとして報道いただきました。
当日の雰囲気がわかるかと思いますので、ぜひご覧ください。

「北海道防災とメディア研究会」当日の様子はこちら(HTBニュース)

ここからは本研究会の内容の一部として、北海道胆振東部地震での大災害を経験し、現在、復興過程である北海道むかわ町竹中町長のご講演内容をご紹介いたします。
 
「震災から5年、創造的な復興創生 共創へ」
創造的な復興、創成、共生をテーマにご登壇いただきました。
講演では、防災先導のまちづくりとして、道内初の事前復興計画を進めていることや、防災の日である2023年9月1日に、HTB様と防災と復興を柱とした包括連携協定を締結され、今後は地域のコミュニティ作りをはじめ様々な防災対策を取り組まれていくことについてご講演されておりました。
また、防災対策の一つとして、HTB様とJCCが共同で開発を行い、2023年4月1日に北海道むかわ町様で全国で初めて全町民に提供開始した、Hybridcast技術を活用した自治体向けデータ放送サービスについても触れておりました。
本サービスについては、町民から使い慣れたテレビを使った情報伝達を開始したことで喜びの声が多いと話されていました。
サービス詳細内容についてはこちら

当日の研究会の様子:むかわ町 竹中町長

今回は北海道むかわ町様のご講演の紹介のみとなりますが、その他にも各分野の方より地域課題の解決へ向け取り組んでいる内容を発表いただき、防災・減災に関する理解を深める会となりました。

「北海道防災とメディア研究会」動体展示について

当日会場後方では、本研究会でご紹介したサービスのデモ展示を行いました。
今回ご登壇いただいた、KDDI様の「STARLINK」「イリジウム」「ドローン」の実機展示も行い、中でもご来場者からは、衛星ブロードバンドインターネットである「STARLINK」への問い合わせが多く、関心が高いようでした。
「STARLINK」は災害時にも対応できることを目的とし、車載型基地局・可搬型基地局を200台展開されているそうです。
JCCも事例展示として、北海道むかわ町様で提供を開始した、Hybridcast技術を活用したデータ放送サービスの展示を行いました。
JCCの展示内容については、過去イベント出展レポートに記載しておりますので、よろしければご覧ください。

「北海道むかわ町視察」について

翌日23日(土)には、札幌から約1時間半の場所にある北海道むかわ町様で、防災情報提供システム等の視察を行いました。
 
当日は、約40名のケーブルテレビ事業者様、自治体関係者様にお集まりいただき、職員の方より、北海道むかわ町の紹介、北海道胆振東部地震からの復興・復旧状況やその後の防災対策について、現在活用している防災システムに関する技術的内容について発表いただいた後、実際に防災システムの見学を行いました。
発表では、町内で海側・山側(鵡川地区と穂別地区)に分かれているという地域の特性によって、情報伝達方法等に違いがある(海側では平坦で集落がまとまっているので防災無線が有効だが、山側では地形で音がさえぎられるのでそうではない)ことが取り上げられており、実際に車で移動し、現地に訪問することでその特性がより実感できました。非常にわかりやすく濃い内容で、皆さん熱心に聞き入っているようでした。

視察の様子。むかわ町公認キャラクター「むかろん」が入った横断幕をご用意いただきました!

また、北海道むかわ町は北海道いぶり5大遺産「洞爺湖有珠山ジオパーク」「アイヌ文化」「縄文遺跡群」「むかわ竜」「炭鉄港」の1つでもある「むかわ竜」発掘の地でもあります。
今回は役場内の視察の後、2019年に新属新種として発表された恐竜「むかわ竜」化石を展示している穂別博物館の見学を行い、視察を締めくくりました。

「むかわ竜」の学名はアイヌ語で「神」を意味するカムイからなる
「カムイサウルス・ジャポニクス」と命名されました。

おわりに

今回JCCは事務局という立場で研究会を開催いたしました。
日本各地ではさまざまな自然災害による被害が、毎年発生しております。
今後も各社の様々な取り組みをご紹介する場を設けていき、地域住民が安心・安全、そして豊かに暮らしていける地域社会の実現に向け、取り組んでいきたいと感じました。
また、当日は多くの方にご来場いただけたこと、主催者としては大変嬉しく思います。
遠方から研究会、および視察にご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!
北海道むかわ町視察では、役場の皆様より多大なるご協力をいただいたこと、この場を借りて心よりお礼申し上げます。
 
なお、前日の9月21日(木)には、ケーブルテレビ局様向けに「JC-dataセミナー2023」を開催いたしました。
本セミナーの内容についても、noteでレポートしております!こちらもぜひご覧ください。
 
今回ご来場いただけなかった方や、動画のご視聴をご希望の方、研究会、展示内容にご興味がある方は、以下からお気軽にお問い合わせください。
 
お問い合わせはこちら

(おまけ)
今回の滞在期間中に、札幌大通公園では2008年から始まった北海道の食のイベントである「2023さっぽろオータムフェスト」が開催されていました。
私たちマーケティング部も足を運び、道内各地から集まった旬の食材やご当地グルメ、地酒を楽しみました!

北海道の素材を使ったクラフトビール

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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