こどもを野に放て!を読んで

春山さんとお話していると、その思考の深さと、感性の鋭さにいつも引き込まれてしまうのですが、それがどうやって育まれたのか、どんな問いと向き合って今があるのかより深く知ることができて嬉しかったです。
自然観を感じるときに私の原点は北海道の海が浮かんできます。静かな海と波の音。自分の感性が地元の風土によって育まれたのだと、山を歩くようになって気付かされました。頭でっかちな勉強以上にそういったことが自分の生きる力の源であるとこの歳になってつよく感じます。十年くらい前に読んだ本に出てきた、徳を積むという言葉が好きで、心の中にどうしたいと思ったときに原点に帰る拠り所にしていたのですが、春山さんもこの本でそんな話を書かれていてハッとしました。人としてどう在りたいかの根っこの部分でつながりを感じられて、そんなところに共鳴しているのかもしれません。人のつながりと自然とのつながりを通じて、こうしたことを感じられてありがたいなと改めて思いました。ぜひ本を沢山の人に手に取ってほしいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?