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母親たちの熱意で始まった学校給食

オンライン現地活動報告会

今回の報告会(1月21日)は、参加者へ事前に資料を配付し、情報を共有したうえで開催しました。当日は20人が参加し、最近のバングラデシュの様子を都市高速鉄道の動画も交えて紹介し、コロナ後の状況や政府の方針変更への対応など、現地の学校給食活動について報告しました。
 参加者からの質問に答えながら、給食費の集金・集計の状況やウクライナ侵攻による物価高騰の影響と対応について説明。参加者と共に課題の解決を考える場では、学校給食を持続させるためのアイデアとして、米・野菜の現物提供、学校菜園での栽培、篤志家による寄付の募集などの声が出され、活発な意見交換ができました。
学校給食の継続については、保護者負担120タカ/月・人であり、同額を当会が支援している。自立に課題は残るが、まずは安定した運営を目指している。また、政府の方針でパン・ビスケットなどドライフード給食となっていることについては、価格・栄養面から課題があり、当会が以前から行ってきたケチュリ(炊込みご飯)導入を国と協議中であることを報告しました。
 新規に学校給食を実施する小学校紹介では、お弁当や帰宅して食事ができる児童と、全く食べない児童がいる現状を紹介。格差は厳然としてあり、学校給食の大切さを母親グループに啓蒙する必要を話し合いました。
10年間、小さなNGO団体が進めてきた学校給食に、現地政府が関心を示したことは、大きな一歩です。参加者の皆さんからの「現地の子どもたちが等しく給食を受けられるように。」との願いを受け、これからも子どもたちの健やかな成長を願って、知恵を出し合い進めて行かなくてはと、あらためて確認する機会になりました。

タイトル写真:給食費集めカードを見せる児童 ジョドナットプール小学校で

監事 掛札眞俊


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