2024.04.06 辛夷擬/薇/接骨木・庭常/花瓢箪木/八重山山法師/花梨/常盤万作
辛夷擬(コブシモドキ)
学名 :Magnolia pseudokobus S.Abe & Akasawa
科名 :モクレン科
属名 :モクレン属
原産地:日本
1948年に徳島県相生町で発見(阿部近一氏と赤澤時之氏により)され、その1個体のみが知られていましたが、現在ではこの個体は存在せず、徳島県の相生森林美術館、小石川植物園などで当時の株から挿し木でクローン栽培したものが現地外保存されています。
最近になって辛夷から生じた3倍体であることが示され、植栽個体からの逸出に由来する可能性が高いとされています。
薇(ゼンマイ)
学名 :Osmunda japonica
科名 :ゼンマイ科
属名 :ゼンマイ属
原産地:日本と東アジア
「ゼンマイ」の語源は、「せんまき(千巻き)」に由来するという説、銭巻であり巻いた姿が古銭に似るからとの説があります。
水気の多いところを好み、渓流のそばや水路の脇などによく出現します。
接骨木・庭常(ニワトコ)
学名 :Sambucus racemosa subsp. sieboldiana
科名 :ガマズミ科
属名 :ニワトコ属
原産地:日本 朝鮮半島や中国
日本での古名は造木(ミヤツコギ)と称されており、平安時代の本草書『本草和名』に「接骨木、和名美也都古木」とあり、平安時代後期の歌人源俊頼の自撰歌集『散木奇歌集』には「春たてば 芽ぐむ垣根の みやつこ木 我こそ先に 思ひそめしか」と詠まれています。
花瓢箪木(ハナヒョウタンボク)
学名 :Amur honeysuckle
科名 :スイカズラ科
属名 :スイカズラ属
原産地:長野県(軽井沢、菅平高原)群馬県、岩手県及び青森県の一部地域のみに分布、朝鮮半島や中国北部
日本における自生は稀で絶滅が危惧されています。
観賞用として古い時代に欧米へ渡ったものは野生化し、帰化植物として排除の対象になるなど複雑な立場に置かれているようです。
八重山山法師(ヤエヤマヤマボウシ)
学名 :Benthamidia japonica (Siebold et Zucc.) H.Hara var. chinensis (Osborn)
科名 :ミズキ科
属名 :ヤマボウシ属
原産地:石垣島、西表島 中国南部、台湾
日本での北限分布は石垣島、西表島。
花梨(カリン)
学名 :Pseudocydonia sinensis
科名 :バラ科
属名 :カリン属
原産地:中国
和名「花梨」は、材の木目が三味線の胴や竿、座卓に使われる唐木の花櫚(カリン)に似ているので名づけられたものです。 カリンの属名 Pseudocydonia は偽のマルメロを意味します。
常磐万作(トキワマンサク)
学名 :Loropetalum chinense
科名 :マンサク科
属名 :トキワマンサク属
原産地:日本 台湾、中国南部、インド東北部
日本での自生は極めて限定的で、静岡県湖西市・三重県伊勢神宮・熊本県荒尾市のみ知られています。