清流には、森が溶けている ~四万十川の森紀行~ その①
中学3年生のとき、「四万十川・あつよしの夏」という小説が大好きでした。高知県西土佐村出身の笹山久三さんが、郵便局に勤める傍ら書いた物語で、名前の通り舞台は四万十川流域。小学校3年生の主人公・篤義(あつよし)が、四万十川の大自然に抱かれながら逞しく成長していく姿を追った大河小説です。
この小説の中には、四万十の人々の生活・風景・自然に関する描写が散りばめられています。それらを読み味わって、四国の大自然の中での暮らしを追体験するのがとてつもなく楽しかったのです。
四万十川と聞