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20歳樹木オタクの、ひとり演習林

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執筆者 三浦夕昇 樹木がとにかく好きな20歳。 日本の樹木や、森のことを、写真と共にゆる〜く解説。森の中を散歩するような気持ちで、お気軽にお立ち寄りください。個性豊かな樹木達が、…
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#紀伊山地

”樹の国”の森を巡って 〜神が棲むと、森はどう変わるのか?〜 その②

その①から続く 自宅の神戸から大阪市街、金剛山地を通り、奈良県の五條から国道168号に入ると、紀伊山地に突入。天辻峠を越えて十津川流域に入ると、いよいよ山深さが増し、今までいた畿内から完全に隔絶された地域に入ったことを実感しました。 車窓から周囲の森を流し見ましたが、原生的な森の気配は感じられません。 谷の両脇に広がっていたのは、モコモコとした樹冠が目立つ照葉樹林。おそらく構成樹種はツブラジイ、アカガシ、ウラジロガシあたりでしょう。 一見原生的な森に見えますが、十津川の

”樹の国”の森を巡って 〜神が棲むと、森はどう変わるのか?〜 その①

「半島」というのは、人間にとっても、樹にとっても、特別な場所です。 ”半分島のような場所”という語源通り、半島はその地理的な条件のせいで他の地域から隔絶されています。陸路で移動する場合、本土から突き出た土地をわざわざ通過することはありません。それゆえ、古来から現在に至るまで、半島は主要な交通網から切り離されてたのです。いわば、「行こうと思わなければ決して辿り着けない場所」。 こういった特性のせいか、半島では本土とは異なった歴史が流れることが多く、文化習俗も独特なものになりが