ECメモ 002 出店前の事前準備②

皆様こんにちは。
余談ですが、先日十数年ぶりに新幹線に乗りました。
危惧していた通り、新幹線の席を倒していいのか問題に直面し約2時間(往復約4時間)90度で座っていたため
心と身体が非常に疲れております。

さて本日は前回の続きである、

出店前の事前準備 後編でございます。

前回は
・出店する立場の確認
・扱う商材の確認
でした。

今回は
・どのモールを利用するか
→主に楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングを比較します。
・用意する書類は?

という内容で書いております。

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どのモールを利用するべきか。

前回の記事で「立場の確認」と「商材の確認」をしております。
最終的には様々なモールで出店する「マルチチャネル」という形を取っていきたいとは思いますが
まず、最初に出店モールはどこがいいのか。
という条件に絞って考えていきたいと思います。


①楽天市場
メリット
・業界最大手の強力な集客環境
・分かりやすいツールや自由度の高いページ作り
・楽天経済圏の強力な囲い込み
・出店規模が比較的小さく競合が少ない
デメリット
・出店するだけでかかる月額固定費
・プラン毎に出来る機能が限られる
・出店ハードルが高い

②Amazon
メリット
・業界2番手の集客環境
・プライム会員の囲い込み
・配送環境の整備
・出店ハードルが低い
デメリット
・月額課金制、制約手数料が必要
・ポイントなどの利点が少なく、キャンペーンによっては他モールへの流出が起こる
・独自性が取りづらく競合との差別化が図りにくい

③Yahoo!ショッピング
メリット
・出店手数料、ロイヤリティが無料
・安定したサポート体制
・業界大手の集客環境
・PayPayユーザーやソフトバンクユーザーの囲い込み

デメリット
・出店数が非常に多く競合が多い
・広告やキャンペーンなどに販促費を割かないと売れづらい
・転売、せどりなどの業者が多い


それぞれに良いところも厳しいところもあります。
以下に重要な要素毎に順番を私の主観で記載致します。
※順番としては出店者側に取ってポジティブなものを①、②、③と並べております。

・売上規模(売れやすさ)
①楽天市場
②Amazon
③Yahoo!ショッピング

・出店しやすさ(審査の厳しさ)
①Amazon
②Yahoo!ショッピング
③楽天市場

・費用(固定費やロイヤリティ)
①Yahoo!ショッピング
②Amazon
③楽天市場

・サポート体制(専門のコンサルタントなど)
①楽天市場
②Yahoo!ショッピング
③Amazon

・配送環境(自社サービスなど)
①Amazon
②楽天市場
③Yahoo!ショッピング

・運営ハードル(ガイドラインの厳しさなど)
①Yahoo!ショッピング
②Amazon
③楽天市場

・独自性(ページの自由度など)
①楽天市場
②Yahoo!ショッピング
③Amazon


出店する立場として
どの部分を重要視するか。
というところでどのモールを選ぶか
変わってくると思っております。

初期費用や月額固定費がかかってもいいから
とにかく積極的に販売していきたい!
そんな方は楽天市場

初期費用を抑えて様子を見ながら、徐々に販促をかけて売上を確保したい!
そんな方はYahoo!ショッピング

薄利多売的でもいいから出店したらある程度投げっぱなしで運営したい!
そんな方はAmazon

というように環境や注力度によって選ぶモールは変わって参ります。

前回の記事の内容を踏まえた上で
どのモールにするか選びましょう。
勿論他のモールも視野に入れるのもありです。

ちなみにそれぞれに運用代行やページ作成代行サービスなどもあるので
ひとまず出店して、難しかったらそういうサービスも利用してみましょう。
※費用が掛かります。

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必要な書類

さて、出店するモールが決まれば
次は書類の準備です。

ある程度どのモールでも必要な書類は共通しているものの違いはございます。

それぞれのサイトにいけば
必要書類の記載がありますので
詳しくはそちらをご確認下さい。


楽天市場

・出店申込書類
・審査書類
・お取扱商材の販売にあたって必要な営業許可、資格等の書類(中古品を扱うなら古物商、お酒を扱うなら酒類販売許可、食品や薬品など)
・商材の写真
・登記簿謄本
・初回出店費用

※個人事業主
・住民票 / 印鑑証明書(契約より3ヶ月以内のもの)
・実店舗の写真


Amazon
上記に加え
・セラーアカウント(Amazonで販売管理するためのアカウント)
・銀行口座やクレジットカード情報


Yahoo!ショッピング

・Yahoo!JAPAN ID
・クレジットカード情報
・会社情報
・代表者情報
・銀行口座情報
・登記簿謄本
・納税証明書
・政府発行の身分証明書

※個人事業主
・開業届や青色申告決算書もしくは賃貸借契約書のいずれか一つ

また取扱不可の商品などもありますので
申込前に必ず規約や注意事項を確認しましょう。

またYahoo!ショッピングは外部リンクが禁止されておりません。

外部サイトからYahoo!ショッピングへの送客が可能な大手モールとして他モールと違う点があることも考慮して頂ければと思います。

まずは各モールから資料請求をしましょう。
ネットの情報は勿論参考にはなりますが
各社が発信していることが紛れもない事実でありますので
まずは会社の発信情報を確認した上で
ギャップを埋めていくことが大切だと考えております。

次回は"出店が決まったらすること"をテーマにしていきたいと思います。

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