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2021/06/07 奥行き

耳から入る情報

耳から入る情報は、自分の目から入ってくる情報に比べて空間を感じられる。

騙されたと思って目を閉じて、ゆっくりと周りを見渡してみよう。

自分の呼吸さえ、その空間のひとつのパーツとして溶け込んでいる。

人間は自分の身につけるもの、目につくものには気を遣うことが多いけど、自分の周りにある空間を改めて感じることはあまりない。

だからその空気が肌を撫でる感じ、その匂い、その音を最大限楽しむ時間をつくっている。

ゆっくりと目を瞑り、空間の奥行きを感じる。

自分の存在

自分の感覚を奥行きに移すと、自分自身がとても小さな存在に感じられる。

その小さすぎる存在にこんなに意識があり、悩みがあり、好きなことをしたいという意思も、あの人に会いたいという感情も詰まっている。

そんな一つ一つに向き合うことができる。

相変わらず自分の中はごちゃごちゃしているけど、それでもこの瞬間が楽しいと思える。

少しの間自分を見失っていたけれど、少しずつまた見えるようになってきている。

オンラインでの奥行き

世界がオンラインに移行している。つい数年前まではSFの世界だった空間が、今はオンラインになっている。オンラインが日常になり、秘密の話をするためには直接会う方が良くなった。オンラインとオフラインの逆転だ。

僕みたいに今悩んでいる人は、きっとオフラインからオンラインに空間が切り替わっている今、オンラインの奥行きに自分のセンサーが合わせられていない人が多いのだと思う。

どのみち慣れていくものだけど、そのスピードが速すぎて空間酔いしているような感じ。

時には近づきすぎ、時には離れすぎ、ピントが合わせられなくて頭痛がひどい状態。少しずつオフラインの空間に戻って深呼吸をしながら、少しずつその空間をオンラインに広げていく。そうやってこの世界に自分を合わせていく。

オフラインの体験がオンラインに

なんかオンラインの空間が味気なくて気持ちが乗らないこともある。だけどきっとこの先には今この瞬間オフラインで感じているものがオンラインで繋がるようになってくる。

音声配信もその入口なんだろう。

誰かの発した声が乗った空間が、オンラインを通じて届く。そんな体験。

気持ちも考えも感情もすべて届けられる。

だから一つ一つのコミュニケーションを大事にする。自分の感じられる奥行きとして。感情に溢れたこの空間の一部として。

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