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最近の記事

朝井リョウ『正欲』を読んだ感想

自分の価値観をガツンと殴られたような印象を受けました。 作品中でも出てきたように、昨今「多様性」という言葉が多く用いられ、全ての人が平等な社会だとか、全ての人が生きやすい世界にといったスローガンのもと、色々な制度や慣習に変化をもたらそうとしています。 でも、その「多様性」「全ての人」という言葉の中には、あくまでも自分が想像できる範囲の人しか含まれておらず、範囲の外の人は、みんながいう「多様性」の中に収まり、どこかで誰かと繋がることを求めていることが分かりました。 特に印象的

    • ただの大学院生がここ2ヶ月で男子バレーボールの沼に落ちた話

      はじめに  noteを始めて3つめの投稿になるのですが、これまで読書シリーズと続いて、急に男子バレーボールの話をします。パリオリンピックの日本vsイタリアの準々決勝の試合翌日に興奮冷めやらぬ状態で書いています。 バレー沼に落ちるまで  沼に落ちるまでの私とバレーボール、またスポーツとの関わりについて振り返ります。 めちゃくちゃ自分語りになってしまったのですが、こんな感じです。運動音痴のスポーツ嫌いが、ハイキューからルールを学び、試合を見て沼に片足を突っ込み、死にそう

      • 『精霊の守り人』を久しぶりに全部読み直した感想

        『精霊の守り人』シリーズとは? 上橋菜穂子さんによる日本のファンタジー小説です。外伝や短編集、本編含めて、全部で10作品以上あるシリーズです。なかなかボリューミーですが、読み応えがあるなと感じます。 初めて読んだとき 初めて読んだのは小学校6年生の時で、作品の世界観に夢中になりました。こんな世界を頭の中で作り出せてすごいなとか、出てくる食べ物がおいしそうで、ワクワクしながら読んだのを覚えています。ファンタジー作品として楽しんでいた節が強かったです。 久しぶりに読もう

        • 初めてのベーグル作り

           突然ベーグルが食べたくなって、作ってみることにした。参考にしたレシピはこちらである。  材料を量り取って、まずは軽く混ぜる。その後は10分ぐらいひたすらこねた。最初はボソボソしていた記事もだんだんまとまってきて、面白かった。 意外と力を使うことが分かった。  次に、生地を寝かせて、その間にフライパンでお湯を沸かし、オーブンを温めはじめた。生地を寝かせた後は、いざ成形と意気込んでやり始めたものの、思ったよりも難しい。脳内では、インスタグラムのリールで出てくるように、台の上

        朝井リョウ『正欲』を読んだ感想

          『精霊の守り人』『闇の守り人』を読んだ感想

          はじめに 上橋菜穂子さんの守り人シリーズを読んでいる最中なのでその感想を書きます。まずは、この2冊から。 最初に出会ったのは、小学校高学年の時で、教室の本棚にあったのを何気なく手に取って読み始めました。当時はなぜかこの2冊だけ読んで満足し、残りのシリーズ作品を読んだのは中学生の頃でした。今考えると、なんで読まなかったんだろうって感じですが、一冊で完結しているからかなあと思います。 好きなところ やっぱり、あの圧倒的世界観です。ファンタジーなんですけど、どこかにその国があ

          『精霊の守り人』『闇の守り人』を読んだ感想

          『カラフル』を読んだ感想

          今日のテーマ タイトルの通り森絵都さんの小説『カラフル』を読んだので、その感想を書いてみようと思います。とても素敵な本でした。初めて森絵都さんの小説を読んだ&久しぶりに娯楽のために本を読みました。初めての作家さんの時の「新しい作家さんを自分の中で発掘してしまったよ~!」という高揚感と、本を読んでいるときの「頭の中に世界が広がっていく~!」という没入感が心地よいです。あらすじは書かずにさくっと感想を書きたいと思います。感想文なんて書くのが久しぶりすぎるので、なんだかソワソワし

          『カラフル』を読んだ感想