朝井リョウ『正欲』を読んだ感想
自分の価値観をガツンと殴られたような印象を受けました。
作品中でも出てきたように、昨今「多様性」という言葉が多く用いられ、全ての人が平等な社会だとか、全ての人が生きやすい世界にといったスローガンのもと、色々な制度や慣習に変化をもたらそうとしています。
でも、その「多様性」「全ての人」という言葉の中には、あくまでも自分が想像できる範囲の人しか含まれておらず、範囲の外の人は、みんながいう「多様性」の中に収まり、どこかで誰かと繋がることを求めていることが分かりました。
特に印象的