【遊戯王】真に初心者に薦めるべきデッキとは ~実践編~【全文無料】
はじめに
りーぜろってです。
本記事では、「真に初心者に薦めるべきデッキとは」という問いに対し、具体的に私のおすすめするデッキを挙げながら解説します。
私が「真に初心者に薦めるべきデッキとは 」という問いに、どのようなスタンスをとり、どのような思想でどのような主張をしているかは前回の記事を参考にしていただきたい。
なお、本記事は前回とフォーカスしている部分が異なる独立した内容であるため、このまま読み進めても何ら支障がないことはここに明記しておきます。
一口に「初心者」といっても、ルールの習熟度や予算感も個々人それぞれ異なる。
そこで、本記事では習熟度合いを三段階に分け、さらにそれぞれの項で高めのデッキ、安めのデッキを紹介します。
是非とも自分にピッタリのデッキを見つけて頂きたい。
真の初心者
~ルールを覚えるなら~
この項では、そもそもカードゲームを初めてやる、魔法・罠・モンスターカードの違いがわからない、といった、ルールを覚えるところから始める方に向けたデッキを紹介しましょう。
それがこちら、STARTER DECK シリーズです。
STARTER DECK シリーズとは、2017~2019年にわたり4種類発売された構築済みデッキです。使い方が簡単かつルールを覚えるのに最適なカード群で構築されたデッキであり、初めて触るのにこれ以上ない適役と言えるでしょう。
現在、最も主流な召喚方法である「リンク召喚」について学べるのもポイントです。デュエルフィールドやルールブックがついてくるのも嬉しいですね。
定価も税込1100円とお手頃です。
プレイヤーの中には「スターターデッキ2019どうしでする決闘が一番楽しい」という者もいるくらい、完成度が高いです(筆者調べ)。
発売されたのが5年以上も前のもので大丈夫なのか、という不安があるかもしれませんが、安心してください。遊戯王のルールは、一番基本的な部分はどの時代でも不変です。その基本を学ぶことができるのがスターターデッキです。というか、現行の「新マスタールール」が適用されている中で最も新しいスターターデッキが2019年版のものです。
2017年版はあまり見かけませんが、2018年版、2019年版はわりとどこのカードショップでもまだ見かけるので、購入する際に困ることはないでしょう。
これで基本的なルールを学んだら、ステップアップ。その際は次の項を参考にしてください。
ガチデッキ初心者
~強めのデッキを使いたい君へ~
最初に、この項における「ガチデッキ」の定義をお話しします。
本記事では、ガチデッキとは「コンセプトがはっきりしていて、コンボを前提として組まれたデッキ」と定義します。
「特定のテーマのカードが纏まって採用されているデッキ」と言い換えることもできるでしょうか。
前項で解説したスターターデッキを使用した決闘とは、圧倒的にゲームスピードが異なります。大前提となるルール(召喚、特殊召喚の違いなど)を理解したうえで、「チェーン」や「優先権」など応用的なルールを用い、
先攻一ターン目、つまり最初のターンからカードどうしのコンボを駆使して展開する決闘になるからです。
そのため、他のカードゲームをプレイしていた方、またはある程度、遊戯王のルールを理解している方むけのデッキとなります。
基本的なルールから始めたい方は、前項「ガチ初心者 ~ルールを覚えるなら~」を参考にしていただければと思います。
前置きは以上となります。それでは、デッキ紹介に入りましょう。
できるだけ予算をかけたくない!そんなあなたにはこちら
まずは低予算の方向けのデッキ紹介です。
それがこちら、「TACTICAL-TRY DECK(タクティカルトライデッキ)」シリーズです。
公式の説明にある通り、定価税込1100円とお手軽価格ながら噓偽りなく実践レベルのデッキとなっております。
複数採用が見込まれるカードはちゃんと複数枚収録されており、何よりも特筆すべきは、いわゆる「手札誘発」も各デッキ複数枚収録されています。
これを買うだけでデッキの「メイン枠(展開に関わるテーマカード)」と「汎用枠(手札誘発や、相性の良いテーマ外のカードなど)」を一気に揃えることができ、コスパ最強です。
それぞれのデッキを軽く解説しますが、詳しい説明はリンク先の公式サイトを参考にしてください。
「終撃竜サイバードラゴン」、商品名の通り「サイバードラゴン」というテーマを主軸としたデッキ構成となっています。
戦闘に特化したテーマで、その特性を活かすために全体的に「捲り」を意識したカードが収録されています。
こちらは「Evil★Twin」と、相性の良い「スプライト」を組み合わせたデッキ構成となっております。
非常に展開力が高く、エクストラデッキにそれを活かせる汎用カードが採用されていますね。
いかに「自分の動き」を通すかが問われるデッキです。
罠カードを主軸に戦う「エルドリッチ(黄金郷/エルドリクシル)」と、ロック性能が高い永続罠を中心としたデッキ構成となっています。
非常に妨害能力が高く、積ませ性能は三種の中でピカイチです。
反面、対応力はそこまで高くなく、ピーキーなデッキと言えます。
もちろん、各人が気になったデッキを使っていただくのが一番ですが、口を挟ませていただけるのであれば、私は2点の理由から「終撃竜サイバードラゴン」か「怪盗コンビEvil★Twin」をおすすめします。
まず一点目、収録カードの違いからです。
「終撃竜サイバードラゴン」「怪盗コンビEvil★Twin」には、「灰流うらら」や「増殖するG」をはじめとした手札誘発の他に、「終撃竜サイバードラゴン」であれば「三戦の号」や「三戦の才」、「怪盗コンビEvil★Twin」であれば「抹殺の指名者」や「I:Pマスカレーナ」など、他のデッキに使いまわせる特に汎用性の高いカードが収録されています。
その点、エルドリッチでは、罠中心のデッキというマイノリティよりの特性から、多くのデッキには採用しにくいカードが多く収録されています。また、特に採用率に高いカードである「増殖するG」がないのも減点です。
二点目、エルドリッチが罠デッキであるためです。
遊戯王はモンスターカードを中心に据えたデッキが多く、手札誘発で牽制し、モンスターや魔法カードで展開し、モンスターで妨害する、というのが一般的なゲーム展開になります。
その点、エルドリッチはかなり特殊なデッキで、「デッキタイプ・エルドリッチ」と呼んでも差し支えないほど特殊な動きをします。なのでエルドリッチで積んだ経験を他のデッキに活かしづらく、ガチデッキ入門にはあまり向かないと私は考えます。というか、永続罠でロックされるだけのゲームはガチで面白くな
以上の二点から、「終撃竜サイバードラゴン」「怪盗コンビEvil★Twin」のどちらかから選んでいただくのが良いかなと思います。
予算をかけられる方むけ
先程もちらっと触れましたが、現在の遊戯王は、誘発で牽制し、魔法とモンスターで展開、エースモンスターや罠で妨害する。相手はこの妨害に対応し、展開して妨害を構える。基本的にこのやり取りの繰り返しでゲームが進みます。
このやり取りができ、複雑過ぎないライトなデッキを2つ紹介します。
まず1つ目、「相剣」です。シンクロ召喚を行う、かつて俗に言う環境デッキの一角を担った実績のあるデッキです。
2024年現在も最新テーマである竜華と組み合わせた新たなデッキタイプを確立しており、まだまだ現役のテーマです。
そんな竜華相剣のサンプルレシピがこちら。
……やたらとカードの種類が多いし、よくわかんない青いカードもはいってるし、難しそうですよね。何より高い!
おそらく相剣としては最も強い構築ですが、はじめからこんなデッキを回すのは無謀です。まずは簡略化した構築で、ガチデッキに慣れましょう。
カードの種類が減って、格段に安くなりましたね。やることをレベル8シンクロとレベル10シンクロを出す、これのみに絞りました。最初はこれくらいで良いです。おそらく、これでも手間取る部分はあると思います。まずはこれに慣れて、もっと強くしたい!と思ったらカードを買い足してカスタマイズしましょう。
続いて、エクシーズテーマの「十二獣」。こちらも俗に言う環境を経験した実績のあるデッキです。やることはとても単純で、先攻であればドランシアを出す、後攻であればアーゼウスを出す、これだけなので非常に簡単です。また、デッキ40枚のうち25枚ほどが自由枠なため、カスタマイズ性が抜群です。
安く組もうと思えばいくらでもコストを抑えられるし、強化しようと思えばいくらでも強化できます。
そんな十二獣のサンプルレシピがこちら。
シンプルながら汎用カードの使い方が問われる面白いデッキです。
これら2つがプレイ難度、価格、強さをある程度、両立しているデッキだと思います。
他の選択肢を挙げるなら、
もっと安く組みたいのであれば「ドラゴンメイド」や「閃刀姫」
プレイ難度は上がるが、相剣や十二獣と同程度の強さを持つ「召喚教導」や「コードトーカー」
コストはかかるが「エクソシスター」
などもおすすめですね。いずれも俗に言う環境に顔を出したことのある人気テーマですので、少し調べればレシピや解説は沢山ヒットします。
予算と相談しながら、構築を調整するのが良いと思います。
環境デッキ初心者
~最強への第一歩~
最初に、環境デッキの定義をお話しします。
この項では、「他と比較して抜けたパワーを持つテーマ」かつ「勝利を追求したカード採用」で構成されたデッキを環境デッキと定義します。
要は「勝つためのデッキ」ということですね。
そのため、前項で紹介した使いやすさと金銭的コストを重視した構築とは異なり、よりプレイ難度が高く、より金銭的コストがかかります。
そんなに難しいデッキを使う自信がない、そんなにコストをかけられない、そういった方は前項を参考にしていただければと思います。
とはいうものの、環境デッキの中でもプレイ難度はまちまちです。今回は比較的、プレイ難度が低めなデッキを紹介します。
一つ目は「ライゼオル」です。最新のデッキビルドパック「クロスオーバー・ブレイカーズ」で登場したテーマで、俗に言う「環境」でも大活躍中のテーマです。一言で言えばランク4エクシーズモンスターを連打するデッキであり、することが明確で使いやすいデッキと言えるでしょう。
サンプルレシピがこちら。
はやりの構築から特に高いカードを抜き、他の相性の良いカードを採用したレシピになります。代用しなかった場合、どんなに安く見積もっても追加で10,000円は覚悟したなければなりません。大会に出るでもない限りは必須ではないので、使ってみて必要になったら購入するのが良いと思います。
2つ目は「センチュリオン」です。超大型のモンスターを連打できるのが楽しい、シンクロテーマです。
サンプルレシピがこちら。
かなり展開に寄ったテーマですが、初動によって展開ルートが確立されており、パターンを覚えれば比較的容易に扱うことができるはずです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
皆さんのデッキ選びの一助になれたのであれば、幸甚に存じます。
以下、本記事で紹介したサンプルレシピのテキストベースのレシピを置いておきます。
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