2022/03/30富澤えいちの「ジャズプレゼンテーション」
2022/03/30富澤えいちの「ジャズプレゼンテーション」
音楽ライターの富澤えいちが発信する“音楽と社会の情報”のまとめです。
音楽ライター富澤えいちの「17ライブ」配信
♪ 「17ライブ」とは?
音楽ライターの富澤えいちが、ジャズを気軽に聴いてもらおうという17ライブの配信です。ほぼ毎日、17ライブで生配信してます!
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♪ 本日の夜配信特集★2022年新譜 海野雅威『ゲット・マイ・モジョ・バック』
↓プレイリスト掲載ブログ
海野雅威(うんの ただたか)
1980年生まれ、東京出身。4歳からピアノを弾き始め、9歳でジャズを弾くようになる。東京藝術大学在学中の18歳からミュージシャンとして活動を始め、2008年にニューヨークへ移住。2013年には老舗ライヴハウス“ヴィレッジ・ヴァンガード”にピアニストとして日本人初となる出演を果たす。2020年9月27日にニューヨークでヘイトクライムによる重症を負い、約半年に及ぶ治療の後にアーティスト活動を再開するためにニューヨークへ戻り2021年8月ブルーノート・ニューヨーク公演で復帰を果たした。秋には日本でも「奇跡の復活ツアー」を敢行。
海野雅威『ゲット・マイ・モジョ・バック(Get My Mojo Back)』
ヘイトクライムによるピアニストにとって致命的な右肩骨折から奇跡の復活を果たしたニューヨーク在住のピアニスト、海野雅威の待望の復帰作。療養中に書き下ろされた彼のオリジナル曲で構成されている。アルバム・タイトルは“元気を取り戻す!”という意味。
海野雅威(piano, celesta), ダントン・ボーラー(bass), ジェローム・ジェニングス(drums), エディ・アレン(trumpet), クリフトン・アンダーソン(trombone), アンソニー・ウェア(alto & tenor saxophones), ヴィクター・シー・ユーエン(percussion)
♪ “オタマのジャズスタ道場”
毎週、ジャズ・スタンダード・ナンバーを1曲ずつ取り上げて、譜面を作りながら音源を紹介しつつ、スタンダードについての深掘りをしています。
♪ 今週は「マック・ザ・ナイフ(Mack the Knife)」
「マック・ザ・ナイフ(Mack the Knife)」とは?
1928年初演の舞台「三文オペラ」のためにクルト・ワイルによって作られた劇中歌「メッキー・メッサーのモリタート」がオリジナル。オリジナルのドイツ語歌詞は劇作家で詩人のベルトルト・ブレヒトによるもの。
「おたまのジャズスタ道場」見本音源(週替わりでランダム再生しています)
◆Mack the Knife / ルイ・アームストロング / The Hits, Vol. 2
♬ ルイ・アームストロングが1955年にリリースしたシングル盤は1997年にグラミー賞殿堂入り。
◆Mack the Knife / エラ・フィッツジェラルド / Mack the Knife: Ella in Berlin
♬ 1960年2月に西ベルリンで開催されたエラ・フィッツジェラルドのライヴ音源。1990年にグラミー賞殿堂入り。
◆Mack the Knife / Bobby Darin / That's All
♬ ボビー・ダーリンが1959年にリリースしたシングル盤は9週間全米第1位を続ける大ヒットとなり、1999年にグラミー賞殿堂入り。
◆Mack the Knife / Michael Buble / Special Delivery
♬ マイケル・ブーブレはカナダ出身のシンガー。彼がプロデューサーのデヴィッド・フォスターの目に止まってシーンに登場するきっかけとなったのが「マック・ザ・ナイフ」だった。
◆Mack the Knife / Kenny Dorham / Quiet Kenny
♬ ケニー・ドーハムは米テキサス州出身のビバップを代表するトランペッター。この「マック・ザ・ナイフ」が収録されているアルバム『静かなるケニー(Quiet Kenny)』(1959年)は彼の代表作。Kenny Dorham(trumpet), Tommy Flanagan(piano), Paul Chambers(bass), Art Taylor(drums)
◆Mack the Knife / ドン・シャーリー / ドン・シャーリーの真髄(The Sound of Don Shirley)
♬ ドン・シャーリーは米フロリダ州出身のジャズ・ピアニスト。スタンウェイしか演奏しないというポリシーをもっていたことでも知られていて、2018年公開の映画「グリーンブック」のモデルとなった。音源は1960年前後のもの。
◆Mack the Knife / The Brian Setzer Orchestra / Vavoom!
♬ アメリカのビッグバンド“ブライアン・セッツァー・オーケストラ”による2000年リリースのアルバムに収録。ブライアン・セッツァーは1980年代に活躍したロカビリー・バンド“ストレイ・キャッツ”のメンバーで、1990年にブライアン・セッツァー・オーケストラを結成。パーティー・ミュージックを意識したサウンドで注目された。
◆Mack the Knife / Kenny Garrett / African Exchange Student
♬ 1980年代後半にマイルス・デイヴィス・バンドで大活躍したアルト・サックス奏者のケニー・ギャレットによる1990年の作品。ケニー・ギャレット(as), マルグリュー・ミラー(p), チャーネット・モフェット(b), トニー・リーダス(ds)
◆Mack the Knife / Wayne Shorter / Introducing Wayne Shorter
♬ サックス奏者のウェイン・ショーターのデビュー・アルバム。1959年録音。リー・モーガン(tp), ウィントン・ケリー(p), ポール・チェンバース(b), ジミー・コブ(ds)
◆Mack the Knife / Helen Merrill / The Best Songs
♬ “ニューヨークのため息”と評されたアメリカの女性ジャズシンガー。1954年に天才トランペット奏者のクリフォード・ブラウンを迎えクインシー・ジョーンズがアレンジで参加した初リーダー作『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』をリリースしてジャズ史に金字塔を打ち立てた。
作品コード:0M0-1894-0
♪ 本日のニュース拾い読み
音楽を取り巻くエンタテインメント業界は、社会生活と密接に関係しています。コロナ禍では「不要不急」の槍玉に挙げられましたが、エンタテインメントは社会と切り離してかたれるものではなく、むしろ現代社会の映し鏡の一面もあると考えています。また、ニュースを介して社会に関心をもち、つながりを感じることは、孤立感を解消させるという意味で、精神衛生上にも良い効果をもたらすものと考えています。そうした意味を込めて、ニュースの動向を探っていこうと思っています。
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