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自由律俳句ユニット:ひだりききクラブ

趣味はラジオと公言している私ですが、これがどうしてかradikoのプレミアム会員にはなっておりませんでした。

ご存知の方も多いかと思いますが、radikoとはラジオを聴くためのアプリの事でして、通常使いにおいては住んでいる地域のラジオ局の放送をスマホで聞いたり、アーカイブ(過去放送分)を聞いたり出来るアプリです。
ラジオリスナーとしては必須と言っても差し支えないアプリなのですが、いかんせん私はネットラジオ好きなものですから(過去記事:ラジオのすすめをご参照ください)、やれ超A&G+だの、音泉だの響だのといったネットラジオのアプリばかり使っており、radikoにお世話になることがありませんでした。

しかしながら、4月から文化放送で始まった「鷲崎健のヒマからぼたもち」という番組。
鷲崎さんの地上波昼という事で、これを聞くにはradikoのプレミアム会員にならなければならない…ということで、遂に私もradiko民になった次第でございます。

さて、今日の本題はそのヒマからぼたもちに、少し前にご出演された「ひだりききクラブ」というユニットです。

(公式Twitterがこちら)

ひだりききクラブは自由律俳句ユニットとして活動されている20代のお若い女性2人組です。(僕もまだ30歳だからそんなに変わらないけれど!)

…自由律俳句?
…のユニット?

そうですね、慣れない言葉だらけですね。
僕もラジオにご出演されているお2人の話を聞きながら、そう思っていました。
つまり、チームとして自由律俳句を作る文筆家という認識で間違って無いと思います。
そうして作った自由律俳句の歌集などを販売されたりもしておられます。

話戻って、そんなひだりききクラブが番組の中で互いの紹介をしたり、自由律俳句の説明をしたりする中で、メンバーの「すずめ園」さんの句として紹介されひとつがこちら。

山を切り開いたところに同じ家が10軒

これを聞いた時に「うわぁ」と声を出してしまいました。
山林の造成という見慣れた行為に対してどこか心が引っかかって、それをこういう言葉、こういう句で表現するのかと。

例えば、この句は何かを訴えているわけではないと思うんです。
ただ、自分の心のどこかに引っかかったり、あるいはビビッと反射してしまったものを句に「してしまった」のだと思うんです。
で、句に「してしまう」のが歌人なのだと思いました。

でもって、それを聞いた僕らは色んな想像をそこから膨らませてしまいます。
「森林伐採反対って言いたいのかな?」とか「山林に無機的なものを作る皮肉?」とか「自然と人の共存?」とか。
まるで自分の心の中の白いキャンバスの端っこの方に、少しだけ色を散らされたような感覚。
そうしたら僕らは、その散らされた色からキャンバスいっぱいの絵を想像しなきゃならないし、させられちゃう。

これが受け手としての自由律俳句の魅力なのかもしれないな…と思いました。

そんな自由律俳句ユニット:ひだりききクラブはnoteもやっておられます。
毎週更新でお互いに句を送り合う交換日記形式で、先程紹介した句もそちらに書いてありますので、是非とも皆様チェックしてみてください。

 https://note.com/anone_diary/m/m39f15e0e1709

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