ジャズフェスのスタッフ話
かなーり久々な投稿となります。
皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか。
かく言う私は前回投稿から本日まで、それはまあ大変な日々を過ごしておりました。
まずお仕事では部署移動、これまでと全然違う部署に異動となりまして、まあバタバタしておりました。ご栄転かと言われれば、右側の窓際から左側の窓際に移動したようなものなのでなんということもなく。
コロナのワクチン、これも大変でしたね。
職域接種でモデルナを半強制で打たされそうになったのですが、まだ年若い僕は副反応が恐ろしく、急いで個人病院でのファイザー製を予約したものです。
それでも38℃後半まで発熱…熱は3年ぶりくらいでしょうか、ヤダヤダ。
そして何より、子どもが産まれまして、これが一番大変。
もちろん、それはそれは可愛いですし、毎日仕事終わったらダッシュで帰って顔を見るのが楽しみなくらいですが、落ち着くまではまあ大変でした。
世のお母さんは本当にすごいな…と思います、尊敬です。
そんな僕の近況ですが、コロナもあってしばらくライブなどの音楽活動からは離れておりました。
そんな中で実行委員として参加した音楽イベントが「府内まちなかジャズ」でございます↓
大分市は府内五番街を中心に毎年開催されているジャズフェスで、僕は演者としては初回から、実行委員としては3回目の参加となりました。
府内五番街ってレンガ敷きの洒落乙商店街で、ヨーロッパの街並みを参考にしているとかなんとか。そんなところでジャズ演奏なんて、洒落乙に洒落乙が乗っかってるようなイベントですよね。
大分県には昔、「城島ジャズイン」という大規模なジャズフェスがありました。
渡辺貞夫さんを始めとした多くのビッグミュージシャン達が、陸の孤島大分に押し寄せてくるという今となっては信じがたいイベントです。
しかしながら、このイベントも時代の流れと共に消失。
大分のジャズ界隈がジャズフェスロスに陥った中で、「日常にジャズの生演奏を!」と始まったのが「府内まちなかジャズ」です。(かなり端折ってます)
少し話はそれますが、大分には他にもジャズフェスがいくつかあり、例えば府内ジャズと形態が似ている「BUNGO JAZZ INN」というイベントは、まさしく「城島ジャズイン」を標榜しており、年々規模を拡大させる素晴らしいジャズフェスです。
(ずいぶんと昔の写真です、懐かしいですね~)
僕は一時期、このイベントの運営にも関わらせて頂いていましたが、その頃の僕は20代前半だったこともあり、何かをしたというよりは、勉強させて頂いたという感覚でした。
その頃の経験も活かしつつ、現在では府内ジャズでの実行委員として微力を尽くしておるところです。
府内ジャズの面白いところは主語が「商店街」であるところです。
多くのフェスは主語が「音楽家」であったり「興行主」であったりしますが、商店街が興すイベントであるということが重要な要素であると思います。
長くなるので簡単に書きますと、イベントの継続性を決めるのは資金という体力であり、この資金をいかに回収し、主催者の体力を削がないかということが最も重要であります。
府内ジャズはチケット代を取るイベントでも無ければ、出演に費用を求めるイベントでもありませんので、主催者たる商店街にイベント目当ての客が訪れ、街でどれだけ消費をしてくれるのかが最も重要なポイントになります。
そこで重要になってくるのが、イベントとしてのスケールです。
「ジャズフェス」と銘打っても、ステージが小さなもの1つ2つだけだと当然盛り上がりません。
あるいはジャズ喫茶で流れているような、王道物のジャズ演奏ばかりでは一定の客層にしか楽しんでもらえません。
出演者数も多く、内容もコンテンポラリー、老若男女地域も問わず出演し、それが街中いたるところに散らばっているほうがお客さんも多くやってきますよね。
当然、演者もステージを降りれば消費者なわけですから、演奏終わりに飲みにでも行ってくれれば街は万々歳なわけです。
演者としても無料で出れるジャズイベントならば出演したいけれど、野外という環境は演奏においては不便なことが多いです。
天気が心配、風で譜面が飛ぶ、暗くなって手元が見えない、音響が十全でないなどなど…この辺りの不便が解消されれば、あとはもうドンドンと演者は集まってきます。
つまり商店街としては、イベントの規模が大きくなって集客力をアップしたい。演者としては出演するハードルは低く、けれど不便の無い良い環境で演奏したい。
この2者の間を取り持つ仕事が、僕の役割だと思って運営に携わっています。
僕は生まれも育ちも大分なので、地元の商店街が元気なのはうれしいですし、そこで楽しく音楽が出来ることもうれしいです。
そういうことに携わらせて頂けている今の環境に感謝しながら、次回に向けてまた準備を進めるのでした…。
ああ、そんなことを書いていたらいい文字数に…本当はこのバンドのPA楽しかったとか、これ大変だったとか書きたかったのに…まあ、また筆が乗れば(笑)
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