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香港人と食べ放題

割と人より多めに食欲のあるワタクシであるが、実は食べ放題はあまり好きではない。なぜなら、食べるのを止めるタイミングがイマイチつかめないからである。

故に結果的に食べすぎてしまい、物凄く疲弊してしまうし、食べ放題よりもアラカルトの方が基本的においしい気がする。

ときに、ワタクシの周りには「お得大好き香港人」的な人が多く、ワタクシの誕生日にも友人4人にビュッフェ(食べ放題)へと誘われた。いくつか候補を挙げられ、「これ(アラカルト)が良い」と言ったものをすっ飛ばし、「じゃ、食べ放で!」と押し切られてしまったのである。

ワタクシはその日、飲みに行きたかったので、事前に「絶対食べすぎないぞ」と言い聞かせていたのである。

・・・が、

ワタクシの香港人の友人の一人が極めてオバタリアン根性を持ち合わせており、「これ!!みんなの分まで持ってきたから!!」とてんこ盛りに比較的高級食材のものを、ドヤ顔の英雄気取りでドッサリ持ってくる。

えぇ、文字通りてんこ盛りに、盛り付けなど一切考えず、ただ皿にのせられるだけ乗せてきたそれは、もはや、バースデーの御馳走などではなく、どこからどう見てもただの残飯。

また、それらは基本的にシーフードが多いのであるが、ワタクシはシーフードを食べない。それはワタクシの友人は知っているはずなのに

「でもこれ美味しいから食べてみて!!」と押し付けられる始末。

…食べたいものを食べたいだけ自分でとってこられるのがビュッフェの楽しみだろうが!

そんな友人がワタクシが取ってきたものを見ると「そんな安いものでお腹いっぱいにする気?もったいない!」と頭ごなしにケチョンケチョン。

そのレストランは自分で取りに行くエリアとオーダーして持ってきてもらうものがあり、

「こんな待たされるんじゃ全然時間制限に間に合わない!」と憤慨するオバタリアンの友人。

ところが、「そろそろお腹いっぱいになってきたなぁ」というタイミングで景気よくオーダーを続ける友人を見て

「本当にそんなに食べられるのかしら…」

と不安になったワタクシ。

ところが当然のごとくその予感は的中。

そんなタイミングで料理が運ばれてきて「いや、本当に食べられるの?」と思ったら、

「ほら、君のためにオーダーしてあげたからね、バースデーボーイ」と海鮮のパスタがドーン!

ここにきて粉!!しかも押し付け!!!
っていうか、海鮮無理!においごと好きじゃないからぁあああああ!!!

「えぇ?食べないの?せっかくオーダーしてあげたのに…ゲプ

と、人目もはばからずドヤ顔でゲップを放つオバタリアン。

結局は、オーダーした本人は手を付けず、友人が手分けして食べ、私も「ここで辞めておこう」と思ったところからイメージどんぶり一杯分食わされ時間終了。

蓋を開ければ全員が満腹感の犠牲者になり、歩行困難、これ以上胃に何かを収納することは困難になり飲酒どころの騒ぎではなくなり解散…。

そこまで羽振り良くアレもコレも英雄の様に飯を運んでくれるのなら、ぜひアラカルトでお願いしたいものである…💦

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