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クラシックすぎるゴルフシューズ


REGAL TOKYO W118

パット見では、白のスムースレザーのアッパーに、ライトブラウンのグレインレザーの華やかなサドルシューズ。REGAL TOKYOのモデルW118である。

REGAL TOKYO W118

しかしソールを見ると、レザーソールにネジ穴があけられており、ネジ穴にスパイクを固定できるようになっている。そう、これはゴルフシューズなのである。

REGAL TOKYO W118

クラシックなゴルフシューズ

現代のゴルフシューズはスポーツシューズとして、プレイヤーを支えるための機能の追求が再優先で、スニーカーのようなタイプが主流である。とはいえ、一部にはまだ昔ながらのクラシックなタイプも販売されている。

特にFootJoyのDryJoys Premierシリーズは、サドルシューズ、クォーターブローグのようなクラシックなデザインで展開されている。アッパーも合成皮革ではあるものの、シボ革やリザード革を模したデザインになっており、私は大ファンで複数のモデルを愛用している。

FootJoy DryJoys Premier Tarlow Lace

ただし、DryJoys Premierもデザインはクラシックながらも、素材や構造は機能重視の現代風である。宣伝文句から抜粋すると、アッパーは防水プレミア人工皮革。最上級のグリップ力と安定性能を重視したバーサトラックスプラスアウトソールをセメント製法で貼りつけ。インナーソールは最適なフィット感を創り出すOrtholite EcoPlushを採用。だからこそ、PGAツアー選手にも愛用されるのであろう。

しかし、FootJoyは過去にはClassicsシリーズというグッドイヤーウェルテッドのレザーソールのゴルフシューズを製造していた。Googleで「FootJoy Classics」で画像を検索すると、いかにも革靴的な素敵なゴルフシューズがたくさんヒットする。自分が子供のころに父親が履いていたゴルフシューズ(その頃はスパイクと言っていたかも)はこんな感じだったかも。そのFootJoyがアメリカの工場を閉鎖し、レザーソールのClassicsシリーズの製造を終了したのは2009年とのこと。

果たしてW118のデビューは?

さて、W118に話を戻すと、この靴に巡り合ったのは、内頚動脈解離が見つかって、禁ゴルフを言い渡された後。ゴルフが一斉にキャンセルとなった週末に、REGALのアウトレットであるFACTORY STOREでたまたま遭遇。

FootJoy DryJoys Premierシリーズも美しいが、W118の美しさはその比ではない。ゴルフ場のフェアウェイをこの鮮やかなサドルシューズで歩くのはこの上ない幸せだろう。しかし、あの湿った芝の上をレザーソールとは正気か?そもそも、ゴルフをいつ再開できるかわからないだろう?などと店内で猛烈に葛藤。

しかし、この靴をこのタイミングで見逃したら、一生再会することはないだろう。たとえゴルフ場デビューができなかったとしても、観賞のために保有するに値する製品ではないか、そのまま手元に置いておいておくだけもよいのではないか、と自分を納得させてご購入。

そこまで割り切れたのも、実はお値段が11,000円(税込み)と破格だったから。良い買い物をしたと信じている。

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