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華麗なるギャツビーと素敵なファッション


久々に「華麗なるギャツビー」

2足のプレメンテを終え、noteの記事を書こうかとアクセスしたときに飛び込んできたこちらの記事。

今日も暑くて外出する気にもならないので、涼しい部屋で映画鑑賞でもするか。華麗なるギャツビーは映画を見たのか、小説を読んだのか覚えていないが、いずれにしても話の筋もよく覚えていない。

2013年版と1974年版を見比べ

まずは2013年公開のレオナルド・ディカプリオのギャツビー。

見た記憶がない。というか、自分の知っているギャツビーは、ディカプリオではなく、ロバート・レッドフォードのような。ということで、続けて1974年公開のレッドフォードのギャツビー。

映像的にはこちらのほうが馴染みがあるが、やはり話の筋はよく覚えていない。本を読んでも、映画を見ても、筋はすぐに忘れてしまう。勿体ないと思うか、二度楽しめてお得と思うか。文庫本は一時期本棚に鎮座していたはずだが、見当たらないということはBOOKOFF送りになったということだろう。

さて、一途なギャツビーに対して、冷酷なブキャナン夫妻やウルフシャイム。それを悲観するキャラウェイ。身分の差、貧富の差、人種の差、人の身勝手さや欲望。あまり気分の良いものではない。デイジー・ブキャナンの悪女ぶりを見るなら、1974年版のほうがおススメ。

余計なことではあるが、2013年版のトビー・マグワイアも、1974年版のミア・ファローも、いまひとつ自分の好みではない。

素敵なファッション

物語の中身は別として、登場人物のファッションは見ていて飽きない。元々、スーツは好きで、スーツ姿のオフィスのほうが仕事をしている気になる。あいにく、昨今のオフィスカジュアルブームによりスーツを着る人が減ってしまったのはとても残念。そもそも、昨今の夏の酷暑ではとてもスーツなんて着ていられないが。

やはりファッションは文化。冒頭に紹介した武藤氏の記事にもあるように、登場人物の出自がファッションに現れる。映画の中でも(どちらだったか忘れたが)トム・ブキャナンのセリフに「オックスフォード出がピンクのスーツなんて着るわけないだろう」という個所があった。

素敵だと思ったのが、まずはシャツのカラー(色ではなくて襟)。ラウンド、クレリック、カラーピン。昔、若いころに身に付けたことはあるが、今となっては、ちょっと躊躇する。これは年齢相応に趣味が地味になってきたのか、時代が変わってしまったからか。ラウンドカラーは、先日、水色のものを仕立ててみた。この程度であれば何とか着られた。

もうひとつは、1974年版の終わりに近くで、ブキャナン夫妻、ギャツビー、キャラウェイ、ジョーダン・ベーカーの5人でプラザホテルに繰り出すときに、トム・ブキャナンとキャラウェイが履いていたコンビのウィングチップ。どちらも内羽根のショートウィングチップで、アッパーは白、トゥキャップ、羽根、ヒールキャップがブキャナンは黒、キャラウェイは茶が使われている。ちょうど下にあるようなクロケット&ジョーンズのギルフォード2のようなイメージ。

これは本当に素敵だ。さすがに既成靴ではあまりお目にかからないが、宮城興業や東立製靴など、オーダーメイドで仕立てれば作れるだろう。しかし、しかし、今の日本でこれを履く度胸は、残念ながら自分は持てない。あのクラシックすぎるゴルフシューズですら、デビューできるかわからないのに。あの時代に生まれたかった。

クラシックすぎるゴルフシューズ

7月29日追記分:
トム・ブキャナンとキャラウェイが履いていた粋なコンビシューズは、スペクテイターシューズと言うらしい。これが堪らなくカッコイイのだが、自分にはゴルフシューズが限界だ。


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