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置いていく日常

なにかあるかも知れないし、なんにもないかも知れないし。そんな日常の中でふと見つけた出来事や思い浮かびを、ゆるりとここに置いていきます。
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2024年1月の記事一覧

もし買ったとしてシミュレーション

一旦気になり出すともうそこから気になって気になって仕方がなくなってそれを何とかしない事には一生スッキリ出来ない。なんて事がある。何となく目に入った埃を掃除したらその先の埃がまた目に入って、掃除したらまたその先の埃が目に入って掃除して、そうこうしてる内に段々と前のめりになって行って、そこまで行くともう後戻りできない。一通り綺麗にしないと気が済まなくなってるから本腰を入れた大掃除が始まって、仕舞には部屋の模様替えにまで発展する。気付けば外はもう夜になっていて、そんなつもりじゃなか

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いやらしいんだか面白いんだか

渋谷のスクランブル交差点で信号待ちをしていてふと上を見上げると大型ビジョンがあっちにもこっちにもあって、心なしか以前よりも更に増えている。山手線を潜った宮益坂下の交差点もやっぱり以前より大型ビジョンは増えていて、どれだけの人が見ているのか分からないけど、朝から晩まで休むことなく、行き交う人達に何かしらをお知らせし続けている。

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隣の隣で試してみたら

昼飯を食べるべく、新宿のよく行く丼もの屋さんに入った。牛丼とうどんのセットを頼むと相変わらずの早さで運ばれてきて、早速食べ始める。直ぐ後に入ってきて隣に座った男性の元にも牛丼が運ばれてきたのを何となく視界に捉えながら特に気にせず箸を進めていると、その男性が私の目の前にあった紅しょうがボックスを手にとって、小さなトングで牛丼の上に乗せ始めた。極々自然なよくある光景。私は気にせずうどんを啜りながら、天井の隅に設置してあるテレビ画面に目を向けた。

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お陰でちゃんと沁み込んで

音楽を聞くのが好き、と言うと、「どんなの聞きますか?」とか「誰が好きですか?」とか「誰誰の何々知ってますか?」みたいな流れに大抵は転がっていく。相手がそのジャンルやアーティストに詳しかったりするとそこから更にアルバム名だったり曲名だったりを聞かれ始めたりして、どんどん細かい情報のやり取りを要求される展開になっていく。ただ如何せん、私は全く詳しくない。音楽を聞くのは本当に大好きだけど、本当に全く詳しくない。

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