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その辺の詩

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通り過ぎても気にならない、なんて事のない風景
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2024年5月の記事一覧

カウンター

ぎりぎり爪先の届かない椅子と 水平に真っすぐ伸びたテーブル 並んだ背中はちょっとだけ丸まって 時々見える横顔は楽しそう 向こうで作業をしている人の手元の作業は見えなくて 時々しゃがんでいなくなる

レンジでチンした鮭の切り身と味噌汁をそれぞれ火に掛ける 黙々とかき混ぜた納豆は卵を割った白米の上に 沸かないうちに火は止めて、切り身は少し焦げるくらい 盛り付けて、漬物は無し ニュースの賑わいがちょっと大きくてテレビの音量を少しだけ下げる そのあと天気が始まって、今度はしっかり音量を上げる