いつもの週末

週末の実家参り。

親父が亡くなる一年くらい前から、オカズを持って行くのがルーティンに。

2016年くらいかな、オフクロの家事がダメになってきたのは。

あの頃、姉貴ともっと両親の未来を話し合っていれば良かったなぁと。

オヤジの虚言とオフクロのもの忘れが酷くなり、結局、2019年には親父がショートステイへ入所、オフクロが実家での一人暮らしに。

2020年夏、オヤジが他界。

親父をショートステイに入所させたことで、自分の頭の中では、死んでしまったことにした。

そうでなければ、「親を自分で看とることが出来ない親不孝モノ」と言われるような意識があったから。

事実、団塊の世代の先輩たちから良く言われた。そんなことを言う先輩たちだって、自宅と別に居を構えていたり。

ショートステイ入所、葬式とか色々なことを経験した。様々な制度を利用しなければ、自分も親も壊れてしまう。もっと制度を知らなければならない。そして知った知識は同じような悩みを抱えている人に知らせなければならないと思う。

「介護」とかたいそうなことでなく、いわゆる「手助け」しか出来ない。

実家での手助けは、仕事でないから感情がぶつかり喧嘩になる。
いつも食器は水に浸しっぱなし。
洗った形跡がある週は、月に一回あるか無いか。一言話すと、十倍になって帰ってくる。
言葉に詰まると「おめぇも年取れば、同じくなるのだ!」と決まり文句。
同じ境遇の会社の同僚達も、口々に同じことを言われると。
日本の女性の平均寿命は87歳くらいだったかな。昨年は一昨年より、若干下がったらしい。多分、親の世話をしているとストレスで段々下がってくるような気がしているのは自分だけか?

子どもは親を選べない、という。確かにそうだ。科学的に両親がいなければ、自分は存在しない。個人的にはメーテルリンクの「青い鳥」の生まれるまえの子供の世界って、あると思う今日この頃。

反面教師を見ながら、自分の子どもには同じような思いをしてもらいたくないという、いつもの週末。

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