見出し画像

プレッツェルが来た話

プレッツェルは2ヶ月前にうちにきました。

3ヶ月ぐらいのハスキーミックスで、オンラインで里親募集の広告が出ていたのを見つけて、旦那が見に行きたいと言ったのでした。

うちに来て2日目

私たちは15年前に2匹の犬(トイチとチェリー)の里親になったのですが、トイチは5年前、チェリーがこの7月に亡くなってしまいました。最後の1年ぐらいはチェリーのお世話がとても大変だったので、しばらくは犬のいない気楽な生活を楽しもうねと話していたのですが、チェリーがいなくなってあまりに家がしんとしてしまい、あとはコロナの影響もあって旅行なども制限されていたりして、なかなか気持ちの晴れない日々が続いていました。

犬はまた飼いたいけど、それは来年に入ってから考えよう、と言っていたのですが、里親募集を出しているオンラインの広告を目の保養を兼ねてチラチラ見ているときに彼女の写真をみつけたのです。旦那の好きなハスキーの模様の顔で耳がやたらに大きい子犬、次は子犬が欲しいという彼の希望にもぴったりでした。

連絡した次の日に見に行きました。レスキューグループの人には、不慮の”事故”で生まれてしまった子犬たちのうちの1匹で、母犬はハスキーだが父犬はわからない、キャトルドッグだと思ったけど、ジャーマンシェパードかもしれない、と言われました。

2人とも犬好きなあまり、一緒に過ごしたら情が移ってしまいお試しとか一時預かりとかできないタチなので、旦那がその子犬を見に行きたいと言った時点で私はほとんど飼う覚悟を決めたのでした。なので、「私たちも年も取ってきたし、次は小さい犬にしよう(前の2匹は中型犬でした)」と散々話していたのに、ハスキーとジャーマンシェパード(多分)のミックスという、大きくなるのがお約束のような犬を連れてきてしまいました。レスキューグループには子犬だし1日しか取り置き(?)はできません、と言われて、なんだか急かされた気持ちになったのもありますが。

ところで、こちらでは里親になる際には、避妊手術や、マイクロチップ、ワクチンなどの諸費用が取られ、さらに子犬は人気があるのか諸費用の設定も高く、今回はなんだか結構払いました。といっても、レスキューグループは運用費がかかるし、ボランティアの人たちが頑張って支えているところがほとんどなので、私たちとしては多少の上乗せは構わないし、あとは、そういう諸経費も払えない人は、将来その犬に何かあっても医者に連れて行かずに捨ててしまうだろうから譲渡しない、みたいなところもあるんだと思います。

犬の医療費もバカにならないし、救急病院に連れていって手術するとものすごく費用がかかるので、そこで払えずに泣く泣く安楽死させる飼い主や、ひどい時は、Poundという保健所のようなところに連れて行き適当な理由をつけて「安楽死させてください」と置いていく人もいたりする(そうすると救急病院で安楽死代を払わなくてもいいため)ので、料金を高くするレスキューグループの気持ちもわかります。ちなみにPoundだと印象が悪いので、Animal Shelterと呼んだりするところもありますが、Shelterの場合、管理している犬や猫は殺さないというポリシーのあるところもあります。Poundだと、確保した犬や猫が規定量を超えると殺処分する感じだと思います。

ちなみに避妊手術は、成犬で手術していない犬の場合は里親募集の前にレスキューグループが手術したりすると思うのですが、プレッツェルは手術するにはまだ早いので、手術する代わりに避妊手術の前払い券のようなものをもらい、時期が来たらこれを持って指定の獣医さんに連れて行ってください、と言われました。
でも、そういった獣医さんは、レスキューグループと連携して安く手術をする代わりに手術室の環境が悪かったり獣医科のインターンの人が練習がてら手術したりするみたいだと聞きました。なので、お金は少し無駄になりますが、私たちは安心できる行きつけの獣医さんにお願いすることにしました。
私たちの獣医さんは、少なくとも6ヶ月になって体がしっかりするまでは避妊手術はしません、と言っているので手術するのは来年の頭になりそうです。

予想した通り、見に行ったその日にやっぱり連れてきてしまい、慌てて餌やご飯とお水のボウルなどを買いに行き、わさわさとした日々が始まりました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?