自分で考えるしかない

　下記の件は、もともとロシアが黒海に沿うウクライナ南部からモルドバを回廊（ルーマニア、つまりEUへ到達するための通路）として手に入れたい、という願望があることを考えると、それぐらいはやるかもしれない、と感じる。実際、ほぼロシアの飛び地と化しているトランスニストリア地域がある訳だし。ウクライナの頑張りにより疲弊したロシアが、モルドバへの直接攻撃を行うことも難しくなってきているだろうから。
　しかし一方で「陰謀論」っぽい感じでもある。

モルドヴァ、ロシアがクーデターを計画と非難　親欧政権の「転覆」が目的と - BBCニュース

で、結局、デモは実際に起こったらしい。　　　　　　　　　　　　　　

モルドヴァ首都、親ロシア政党主導の反政府デモに数千人参加　「ロシアの一部になりたい」 - BBCニュース

　ワクチンの件で顕著だったが、本当に、何が陰謀論で、何がプロパガンダで、何を信用していいのか、分かりにくい世の中になったものだ。

　でも考えみれば、もともと世の中とはそんなものだろう。リテラシーや常識的判断が必要なのは、昔も今も変わらないはずだ。
　ただ、一般人が手にできる情報量と関心事が異様に増えただけだ。世界が連動して動いている以上、それらに全く関心をなくすことも難しい。さらに、SNSなどにより情報発信者が異様に増えた。
　最近、ワクチンの件では判断できていたが、ロシアの件では判断できなくなっている人、をよく見かける。気づけば自分もそうなっているかもしれない。気をつけねばならない。
　歴史や倫理を学び、日常を真面目に生きる中で、判断する力を養い続けるしかない。
　プロパガンダや陰謀論をのぞく時、それらもまたこちらをのぞいているのだ。怪物にならぬようにしなければ。