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シュリンプ(shrimp)とプラウン(prawn)の違いって何だと思いますか?英検1級合格者に教える英語の勉強。

今回の英検で1級に合格した生徒が、現在私が唯一定期的に英語を教えている生徒です。(といってもメインは完全に数学ですが)私自身は古文が英語や数学よりも得意ですが、とにかく古文は需要がないわけです。

で、今日は英検1級に合格した生徒やTOEFLで100点を超える生徒にどのように英語を教えているか。について書いてみたいです。

基本的には、アメリカやイギリスで行われる英語の入試問題を解くことになります。

当たり前ですよね。

基本的にはCEFRのB2レベルになります。これは、C1だと専門的に学ぶもので、詩の世界にどっぷりと浸かりたい人とかシェークスピアを原文で読み切りたい人でなければやる必要はないような気がします。(完全な個人的な意見ですが)

で、今日はCEFR B2の勉強についての話ではありません。

さて問題です。

shrimp(シュリンプ)とprawn(プラウン)の違いは何ですか?

という文を英訳してください。

一般の中学生でも余裕で解ける問題です。

もし、これがオレンジとリンゴの違いは何ですか?を訳せだったら、

What’s the difference between oranges and apples?

中学1年生の中間試験レベルの問題になりますが。当然、orange と apple は複数形になります。

では、シュリンプとプラウンの違いは何ですか?は

What’s the difference between shrimps and prawns?

になるかということです。(ならないから出題しているわけですから)

では
shrimp and prawn
なのか、
shrimps and prawn
なのか、
shrimp and prawns

のどれだと思いますか?

実は、shrimpは食用と考える場合はuncountableになるわけです。

ですので、正解は

What’s the difference between shrimp and prawns?

になります。

正直理由なんてどうでもいいと私は思っています。それよりも、それを文法として覚えるのか、いろんな文章を読む中で自然と理解するのか?その選択が問題だと思います。

つまり、TOEFLのテストの勉強を典型的な日本式の日本語に訳して文法分析で習うのか、日本の現代文を学ぶように、英語は英語として日本語を介さないで文章を把握するのか?ということです。

また、この質問を通して、しっかりとシュリンプとプラウンの違いを把握しておくといいと思います。ここからが英検1級合格者に対しての英語の勉強となります。(本来は英語での説明ですが、あくまでもブログなので多くの人が確実に理解してもらうために強引ですが日本語で説明します。)

Shrimp と Prawn の違いは本当に本当に複雑です。

と、いうのも、shrimpもprawnも日本語に訳したら両方とも

エビ

なんです。

エビは一般名(common name)であって、学術名ではないわけです。shrimpとprawnの違いは国によって違うことも多く、また国の中の地域でも違うことが多いわけです。

ですので、shrimpは小さいエビ、prawnはそれよりも大きいエビ。というのも間違いではないわけです。

つまり、

これがshrimpで、

これがprawnでもいいわけで、

逆でも絶対に間違いということにはならないわけです。

ただこれからshrimpとprawnの違いを書くうえでは、写真の解説通り、上がshrimpになって、下がprawnになることになりますが。ポイントは、細かいところもありますが、見た目であれば、胴体が伸びているか、曲がっているのかが見分けるのに大きなポイントになります。

では、一般的なshrimpとprawnの違いについて書いていきます。

まず、共通点は

10本足の甲殻類であることです。Decapodsは10本足という意味です。これは、基本中の基本ですが、decから10という数字をすぐに意識できるようにしてもらいたいです。(Decemberのdecと同じで10を表します。他にも、dec adeやdec imalなども挙げられます。)

また、crustaceansは甲殻類という意味です。生物の授業を取っている留学生などは授業で勉強できることであっても、そうでない生徒はこういう機会に覚えるのがいいわけです。

子の覚え方の中で大切なことは、単なる単語として覚えるのではなく、このshrimpとprawnの違いの中で単語一つ一つの意味を理解することが大切です。

ただ、それ以降は以下の通りにshrimpとprawnが分類されます。

まずはshrimp

基本的に海水に生息している。
殻の組織上、身体が曲がりやすい。
水中で、前後に俊敏に動くことができる。
産卵は身体が曲がるので卵を体で受け取り育てることができる。
One pair of claw-like legs(訳しが本当に難しいので英語で)

一方prawn

基本的に淡水で生息している。
殻の組織上、身体が曲がりにくい。
水中での俊敏さが劣る。
産卵は、身体が曲がらないために、そのまま産卵。
Three pairs of claw-like legs

日本では、prawnはクルマエビ?

日本では、prawnがクルマエビで訳されている。ただ、みそ汁を英語でmiso soupというのと同様に、英語では適した訳がなく、kuruma prawnのように書かれる場合が多いです。

結局、アメリカはshrimpでイギリスはじめ他の英語圏はprawn

私にとっては、prawnは甘くジューシーなイメージで、shrimpはサラダ、prawnはタイ料理や中華料理というイメージです。ただ、アメリカではエビ全般にシュリンプを使うことが多く、それ以外のイギリスやオーストラリアではプラウンを使うことが多いようです。

日本では、shrimpとprawnが結局エビと訳されているように、海外でもこの辺りは本当にあいまいだということです。

このように、エビの特徴などは普段意識して調べることはほとんどありませんし、生物としての勉強でない限りは細かな分類も意識することはありません。

ですので、英語の表現を専門用語を交えて説明するのが、英検1級合格者に教える英語の勉強の一コマということです。

通訳の経験からエビに関しては敏感になってしまった。

タスマニア州政府の通訳など、オーストラリアの各州や日本の都道府県の通訳を長くやっていた経験から、通訳としてエビ問題は常に直面する問題です。というのも、食事会などでオーストラリアでも日本でもエビ料理は人気だし、それをそれぞれ日本人とオーストラリア人に説明しなければならなくなると避けて通るのは難しいわけです。

これから英語力を活かしていろいろな国で活躍する人たちの中でもエビ問題が浮上する機会はあると思います。その時に、単にアメリカ=shrimp、イギリス、オーストラリア=prawnでごまかすことの無いように、いろんな知識を身につけて、自分をアピールする機会として覚えておくことは大切なことだと思います。

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