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留学しなくても高校生で英検1級取得は可能か?英語は楽しみながら勉強できる教科。

現在家庭教師をしている高校1年生の生徒が去年英検の準1級に合格しました。ただ目標はあくまでも高校生で英検1級に合格なので通過点でしかないと本人は言っていましたが合格した時は相当うれしかったようです。

現在は塾などだけでなく、ウェブページや動画、翻訳アプリ、音声認識、フォーラムなどの参加と、英語を学べる環境が充実していて中学生や高校生の英語力が伸びてきているのではないかと思います。

高校1年生で英検準1級合格は現在の高校生の中ではどのくらいのレベルなのか?

というのが正直わかりません。

去年大学受験をした生徒の中の2人は、小学6年生と中学1年で英検の1級を取得していましたし、自分が教えている生徒がほとんど留学生や英語に対しての意識の高い生徒がほとんどなので、英検1級に合格できるレベルに達すれば、東京大学や国立医学部の英語には十分に対応できる。という認識が強く、国立の2次の英語は受験英語で学ぶとかなりポイントを削られるのではないかと感じるので、英検1級だけでなく、トーフルで100点を目標に学んでほしいと伝えています。

まるで英語のスペシャリストのような分析をしていますが、私はあくまでも数学が専門であって、あくまでも個人的に高校1年生で留学生でない生徒が英検準1級に合格した場合の立ち位置はどの辺りなのか考えてしまったということです。

ただ、これから高校生で英検の1級を目指して英語を勉強する人が多くなると思います。

今回英検準1級に合格した生徒との英語の勉強は、あくまでも英検1級を視野に入れた勉強なので高校や塾で勉強する英語の勉強とは違うやり方なので簡単にそのことについて話したいと思います。

英語は、参考書がなくても、高校のテキストがなくても、好きな方法で学べる教科であって、理屈で考えて勉強しなくてもいいわけです。

他動詞と自動詞の違いや関係詞の使い方、時制など意識しながら英語を勉強する時代は完全に終わったと思います。そんなことを今でもやっていたら、長文を読む時間が異常にかかってしまいます。

その生徒は、テイラースイフトが大好きなので、一緒に去年リリースしたスタジオアルバムMidnights の記事や歌詞などをアメリカ中心に英語で書いてある記事を出来るだけたくさん読んで、実際使われている英語から学んでいくようにしています。

自分が興味を持っていることであれば、若干難しい表現に出くわしても気持ちで乗り切れるわけで、その文章を読んだり、声を出して読んだり、それに対しての感じたことを英文にして、ファンサイトに投稿したり。

英語の勉強はテストで点数を取るための勉強方法で学ぶことには基本的に私は反対です。関心のある記事で読むだけで、好きなことをしているだけなのに、自然と英語の勉強をしているなんて理想だと思います。ただ、英語を学ぶということはこのようなことだと感じた方がいいかなって思います。

まだその生徒は読みながら瞬時に理解できるまでのレベルには達していないので、NHK WORLD JAPAN を読むようにアドバイスをしています。NHK WORLD JAPAN の記事は短くわかりやすくまとめてあり、音声や画像でも楽しむことができ、かつ世界全体の流れもつかむことができるだけでなく、日本のいろいろなトピックも学ぶこともできます。高校生にはベストな教材だと思います。

ユーチューブなどの英語関連の動画を視聴していると、いろいろな視点から英語を教えてくれる動画がたくさんあります。理詰めの教え方が良くないということではなく、学ぶ方法は一つではないこと。特に英語に関しては、将来的には点数を取るために付き合っていくのではなく、あくまでもコミュニケーションであって、状況に合わせて話し方や説明の仕方は変わることを理解してもらいたいです。
私も外国人に数学を教えることがたくさんあります。その場合に、英語でどのように表現するかだけでなく、育った国によって数学の学び方は違うわけで、オーストラリアとイギリスとアメリカでは数学で学ぶアプローチも違うわけで、英語圏だから同じというわけではないわけです。

将来自分が英語でいろんな国の人とコミュニケーションを取りながら仕事をする。ということを考えて英語を勉強するとしたら、総合的な英語力を付けられる勉強をすることを勧めたいと感じます。

そうした勉強から、高校生で留学や海外経験がなくても英検1級を合格するような生徒が今後たくさん出てくるような気がします。

英語は楽しんで学ぶことがこれからの時代の英語学習だと思います。


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