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人生を決めてしまう大学受験に志望大学や学部に合格するために計画をしっかりと立てることが本当に大切だと言い切れる理由

中学受験で難関中学に合格しても、そのまま小学校の学力が大学入試まで持続できるとは限らないわけです。

東京大学と国立大学の医学部の合格者の合計が100名以上の学校であっても、言い換えれば、その学校の200人以上の生徒は東京大学にも国立大学の医学部にも合格できなかったわけです。

一方、中学受験では難関中学校合格とは無縁の成績しか取れなかった生徒でも、大学受験では国立大学の医学部に合格する生徒もいるわけです。

統計というかデータは、その情報に興味のある人に都合のいいものしか与えられないので、マイナスの情報を読み取れない場合も多いということです。

ギリギリで中学受験や高校受験に合格するくらいなら、ワンランク落として上位にいた方が大学受験にとってはプラスになる場合も多いということです。超難関中学に合格しても、定期試験で最下位や下位にいる生徒にとっては、その学校の授業はレベルが高すぎて、そのような生徒にはマイナスの方向にしか向かないわけで、どんな進学校でも最下位のいない学校はないわけで、下位に沈んでいる生徒には、どんな状況でもその状況はプラスにならないわけで、中学受験合格時が、その生徒のピークになってしまったわけです。

医学部に合格しなければ医師にはなれないわけです。

つまり、大学受験で結果を残さなければならないわけで、医師だけでなく、多くの生徒があこがれている職業に就くためには、大学入試でそれなりの大学の学部に合格しなければならないわけです。

実際に、就職をしてある企業の商品開発に勤務している以前数学を教えた生徒と数か月前に話した時に、だいたい出身大学は自分と同じ大学院生のみだと言っていました。

一部の例外を大きく取り上げてしまうと、まるで人生大逆転が普通に起こりうるように感じても、実際にはそのような例は当然稀で、脳の成長段階が終わってしまうだろう時期までに結果を出さないといけないと感じます。

成績の分析がとても大切だということ

学校や塾などでは多くの人数の生徒を扱っているために、わかりやすい指標のみを使った分析しかできずに、結局模擬試験の合否判定と同じような分析しかできないような気がします。

私の場合は、非常に特徴のある生徒が多く、教えている生徒のほとんどが英語の成績が突出している。小学校から私立出身者がほとんど、受験戦争を経験していない。数学の幾何が異常なほど苦手。など共通事項が多いので対策は立てやすいかもしれません。

つまりライバルを蹴散らして。のような雰囲気は皆無で、自分の成長のために、自分の将来の目標を達成するために勉強するという生徒が多いために、受験特有の便利な暗記術などは当然やりませんし、数学であれば、どの分野も同じような時間配分で教えるのではなく、幾何に異常なほど時間をかけるだけでなく、生徒が解く時間などを一問一問しっかりと計測して教えています。

あるわかりやすい教える例の一コマがこのような感じです。

余弦定理です。(ただ余弦定理というのは定理の意味が分かりづらいのでcosine ruleとして教えています。)

Cosine Ruleの公式は

となります。ただ、a²がc²と変わる場合もあるので、その時にはコサインルールはaをcにして、cos Aをcos Cと変えなければなりません。このコサインルールが適用されるのは、2辺と挟む角がわかっている時です。

とりあえず、今の文を英語に訳すと、(個人的な訳でわかりづらいかもしれません)

a²is the subject of the formula so rewrite the cosine rule by replacing a with c and A with C when a triangle is defined by two sides and the included angle ( SAS, Side Angle Side)

このように英語で説明しても生徒が理解してくれるので、日本語よりも英語の方が説明しやすい場合は英語の説明で切り抜けることができるのも、英語が得意な生徒を中心に教えているメリットで、まだその段階まで到達していない生徒にもわかりやすく英語の説明の仕方を教えれば、英語の勉強にもなります。

ただ、この応用は三辺がわかっている場合のコサインルールです。

このようになります。

角度が鈍角の場合は、どうして、90度を対象にしてマイナスにしなければならないかも合わせて説明しなければなりません。

このあたりから時間がかかります。

そして、このコサインルールでさらに生徒が難しくさせているのは、cos Aが解けてから、それを角度に変換する時と、特に鈍角の場合は第二象限の場合はマイナスになる場合の説明です。

このあたりがややこしくなるので、どうしてもコサインルールなどは時間がかかり、同様なことが言えるのが三角形のメネラウスの定理の逆なども最近やっていてかなり時間をかけている点です。これも三角形を横切る場合は何とかなっても、そうでない場合の説明が本当に難しいわけで、これが、英語が得意な生徒に共通している数学の幾何の時間がかかる分野の一部と内容です。

なので、学校や塾の授業では、このような生徒のための時間配分を行ってくれないために、数学が苦手になる。

これがよく言われる、英語を学ぶのが大好きな生徒は、信じられないくらい数学が嫌いで、特に幾何に関しては本当に信じられないくらい理解力が鈍い。ということです。

図形のためだけに、数学が苦手になるのは、あまりにもかわいそうで、数学が苦手だという理由だけで将来の選択肢が狭くなってしまうのはちょっと納得がいかないわけです。

つまり、小学生の時や中学生の時までは勉強が順調に行っていたとしても、高校などで急に躓くことは普通にあるわけです。特にそれは数学の場合に顕著で、理由は上記で述べたような例だけでなく、生徒によってはまた違った理由が存在する場合もあります。

スポーツほどではありませんが、勉強に対しても、その生徒のピークというのは存在しているわけで、小学校の時は成績が良かったのに高校に進学した時には一気に下降線をたどっている。という場合もあるわけですし、逆に、特に真面目にいろいろな課題に取り組む生徒は、時間がかかったり、分野別で異常に解く時間がかかる場合もありますが、そのあたりがしっかりと分析出来て対応策が組み立てられれば成績は停滞しなくて済む場合もあります。

現在教えている中学生が典型的な理解するまでに時間がかかるタイプで、少しずつ克服に向かっている段階です。

とにかく中学受験で難関中学に合格しようが、高校受験で難関高校に合格しようが、最終的には大学でどの大学に合格して、どの学部に合格したのかがそれ以上の価値になるわけです。

多少の例外があっても、高校卒業時に納得のできる大学の学部に合格することをしっかりと目指したうえで計画を立てることは本当に大切であることを多くの人に理解してもらいたいと思います。

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