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数学の問題から英語の勉強。和文英訳のスキルを身につける。

和文英訳の大切さとは?

英文を読む場合は、わからない単語があったり、訳しにくい単語があっても全体の文章の流れからわからない単語をある程度推測して訳すことができます。また、英語を話す場合は、文法が若干おかしくなっても相手に伝えたいことは伝わりますし、単語がわからなくても、似たような単語で逃れても理解はされるし、何とかなるものだと思います。

一方、日本語を英語に訳すのは大変だと思います。相手に文章で伝えたいことを届けるわけですので、文法のミスも派手には出来ませんし、単語がわからなかったらどうしようもありません。

ただ大学入試では、レベルの高い国立大学の入試以外はそれほど和文英訳の難しい問題は出題されません。しかし、和文英訳は、しっかりとした文法を身につけるため。と、適切な表現を身につけるため。にとても大切な英語の勉強だと感じます。

難関大学の入試問題になれば、どんなジャンルの英文も理解しておかなければならないし、中途半端な理解では正答を導くことはできません。また、速読力を身につけるためにも、和文英訳は必須だと思います。どの英単語を使うのか?伝えたいことをどのように英文で表現したらいいのか?に対して対応するためにも和文英訳は大切だと思います。

今日は、数学の問題を使って、和文英訳の基本的な考え方を伝えられたらと思います。

とてもシンプルな中学入試に出題された割合の問題を使って和文英訳をしてみたいと思います。

問題は2問です。

①     陽菜さんは18時間働いて19800円の給料をもらいました。颯太君は22時間で24750円。また、美咲さんは6時間で7500円です。時給が一番高いのは誰でしょうか?
②     大翔君は東京から名古屋まで車で向かいました。距離は354kmで、3時間45分かかりました。大翔君の平均速度はどのくらいでしたか?

英語に訳しやすい問題を選びました。

では1番の問題の英訳をしてみましょう。

私は5時間働いて、100ドル給料をもらいました。という英文を訳す場合大きく分けて2つの表現があります。

I worked 5 hours for $100.00.
I earned $ 100.00 for 5 hours work.

今回の問題の場合は、誰が何時間働いて何円もらった。という表現を3回繰り返さなければなりません。そうした場合は、全部を同じ表現で数字を変えただけで表現することはあまり英文では行われません。3人分同じことを表現する場合は最後を変えるといいのではないかと思います。

最後の美咲さんのところをこれで最後らしく表現するのも英語らしくなるやり方ですので、とりあえずwhileを付けてみました。

時給はhourly wageが基本ですが、もし、時給10ドルを表現したい場合は、$10.00 per hour で表現するのがいいのかな?と感じます。

そうすると、一つの英訳としては、

Hina worked 18 hours for 19,800 yen, Sota worked 22 hours for 24,750 yen , while Misaki earned 7,500 yen for 6 hours work. Who had the best hourly wage ?

こんな感じにしましたが、英訳も和訳も答えが一つしかない。というわけでは当然ありません。ただ、一つの英文和訳に、2つも3つも違ったバージョンを考えなくてもいいと思います。

今回は、教えている生徒と、実際は三角関数の合成利用の最大値と最小値の勉強で日本の参考書の問題を英文にしてみようという流れから英語の勉強になっただけで、その生徒のレベルに合わせて数学だけでなく、歴史でも古文でも物理でも結局は何でも英語で表現できる。ということをわかってもらって、入試などに役立ててもらいたいと思っています。

次は2番の問題です。

このように、誰が、ある場所から、目的地まで車や電車で何時間かけて向かった。また、それに距離は全部で何キロということが入ってくる場合があったりとバリエーションは無限に広がる問題だと思います。

一般の中学生だとこのような英文が多いかな?と思うのを書いてみます。

Hiroto went to Nagoya from Tokyo by car. The distance is 354km and it took 3 hours and 45 minutes.

もちろんこれでも全く問題ありません。本当に文章を完結させることがとても大切です。最初は自信がなければ、東京から名古屋まで車で行った。距離は354km。3時間45分かかった。と3つに分けて表現するのもいいと思います。

このように、場所、時間、距離と3つある場合は、面倒だと思います。

例えば

Hiroto drove from Tokyo to Nagoya , a distance of 354 km , in 3 hours and 45 minutes. What was his average speed?

ポイントとしては、行った。をdrove かかった時間を in 距離を a distance of この3つかなって思います。

英訳と和訳として比べるよりも、日本人にとってと、英語ネイティブにとってで比べるのがいいかなって思います。オーストラリア人だったら和訳よりも英訳の方が楽だし、日本人も和訳の方が語彙の豊富さからも英訳は難しくなります。

ただ、わかってもらいたいのは、トーフルで100点以上確実に取れる生徒は英訳がとても素晴らしい。ということです。

ちなみにこの問題の答えは、45分を0.75時間にして計算します。3時間45分は3.75時間。7500÷3.75=94.4 ですので、答えは時速94.4kmとなります。

また、この2問の英訳を翻訳機でやってみましたので参考にしてみてください。

①     陽菜さんは18時間働いて19800円の給料をもらいました。颯太君は22時間で24750円。また、美咲さんは6時間で7500円です。時給が一番高いのは誰でしょうか?

Hina worked 18 hours and was paid 19,800 yen. Sota worked 22 hours for 24750 yen. Also, Misaki-san works 6 hours and earns 7500 yen. Who has the highest hourly wage?

②     大翔君は東京から名古屋まで車で向かいました。距離は354kmで、3時間45分かかりました。大翔君の平均速度はどのくらいでしたか?

Hiroto drove from Tokyo to Nagoya. The distance is 354 km and it took him 3 hours and 45 minutes. What was Hiroto's average speed?

今は翻訳機もかなり性能が高くなってきたと感じます。

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