詩:縛

歳をとるごとに
生きる目的ではなく
生へ縛り付ける物が増える
そんな気がする

そのために生きるのでなく
それのせいで生きねばならぬ
であれば
死とは開放なのだ

死とは真なる開放なのだ
そう、死とは開放からも開放するのである
つまり開放された自らを
人は生きては感じえない

生まれたときから縛られて
死んでは縄に意味はない

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