次亜塩素酸水は新型コロナの消毒に有効か?

<科学的知見にもとづく個別の解説記事> 20th June 2020
※2020年6月20日時点での見解です。引用の際は最新情報にあたってください。

 次亜塩素酸水による消毒についてさまざまな情報があります。小泉周さん(自然研究機構特任教授、医師、医学博士)が、有効性や注意点について分かりやすくまとめていますのでご紹介します。

・次亜塩素酸水は十分な塩素濃度と消毒時間で、主としてウイルスが付着した「物品」などに対する消毒としてつかう。
・手指の消毒については手指の汚れや皮膚表面のタンパク質などの影響により、十分な効果があるかどうかわからない。
・不適切な保存では塩素濃度が簡単に下がるので、保存方法や使用期限に注意が必要。
・空間噴霧は人体への悪影響の恐れがあるため、推奨しない。

※なお、次亜塩素酸水とは別の物質である「次亜塩素酸ナトリウム液」は、手指に触れると腫れや皮膚炎、吸引した場合に呼吸器困難を起こす可能性があるのため、使用しない。


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