退院患者の11人に1人が,2カ月以内に再入院する

<科学論文> 下畑享良教授(岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野 )ブログより転載許可を得て掲載
※2020年11月13日時点での見解です。引用の際は最新情報にあたってください。

MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2020;69:1695–1699.(doi.org/10.15585/mmwr.mm6945e2)

 米国の865病院のデータを用いて,12万6137人の入院患者を特定した.約15%が入院中に死亡していた.また退院患者のうち,9%が入院から2ヵ月以内に再入院していた.

 再入院の危険因子は,慢性閉塞性肺疾患(COPD),心不全,糖尿病,慢性腎疾患(CKD)を有する患者,65歳以上の高齢者,感染前の3ヶ月に入院していた患者などであった.

 以上により,第3波により再度,医療体制への負担が危惧されているが,検討の際に,再入院による追加のベッドとリソースを考慮する必要がある.


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