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「人との接触を8割減らすこと」が流行を収めるために必要 2020.4.11

 <いま気をつけていただきたいこと>, <科学的知見にもとづく個別の解説記事> Curated by 瀧澤美奈子

岩永直子, 千葉雄登, 11th April, 2020 BuzzFeed

※2020年4月11日時点での見解ですので、引用の際には最新情報にあたってください。 

 新型コロナ関連の発信を強化しているニュースサイトBuzzFeedに、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーでクラスター対策班として連日対応にあたっている、西浦博教授(北海道大学大学院医学研究院)のインタビュー記事が掲載されていますので紹介します。

 ぜひ記事をお読みいただきたいのですが、科学、およびコミュニケーションの側面での主要なメッセージを拾うと、以下のようなものです。

・「人との接触を8割減らすこと」はなんとなく出て来た数値ではなく、計算に基づいた死守すべき数値(正確には「接触79%削減」)。
・人との接触を8割削減できれば、(感染から発病、診断など効果が目に見えるまでの15日間を加味しても)1ヶ月後には新規感染者を100人にまで戻せる。
・もし65%削減だった場合、新規感染者数が減るまでに(効果が見えるまでの15日を足して)105日と長くかかる。
東京では、3月末の週末の雪が降った日の人出がちょうど8割減ぐらい。
いま痛みを伴う接触の削減をすれば、短期間に抑え込むことができる。
・休業補償をして、ハイリスクな場所を閉鎖すれば効果が上がるだろう。
・まだ感染は一般市民には広がっていないが、じょじょに広がり始めている。
・皆さんの意識や行動を変えていただくために、Risk Informed Decision(リスクを説明した上での決断)が必要かもしれない。
・明確に「死亡者数がこれくらい」という予測を公にするべき時ではないかと考えている。

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