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出待ち

出待ちとは本来、芸人がされるものでありますが。

自分がする側の出待ちの思い出といえば、笑っていいともでしょうか。


そう、誰しもが知る月~金の帯で常勝無敗の強さを誇るタモリさんがMCをやられていたスーパー国民的番組であります。

新宿アルタという場所の7Fにあるスタジオで収録されていたんですが、出演者のみなさんはかなりの確率で正面口から堂々と出て来られていました。
自分は10年以上前によくオーディションを受けに行っていたんですが(当時は大阪から遠征してました。金もないのに)、オーディションが終わった後は何も予定がないため暇つぶしにと出待ちをする事がルーティーン化していました。

初めて出待ちをした時は『生でテレビの人を見られた』事に興奮し、待っている間も一緒に出待ちをしていた人達(大体が出演者のファン)と出演者についての話で盛り上がったりして、出待ちって楽しいなあと純粋に思っていたものです。
東京に出てきてからは、オーディションも何もないのに出待ちだけ行っていたというユーモア溢れる時期もありました。

それを重ねていく事により、いつしか出演者の行動パターンを把握できるようになります。

『タモリさんは入りは確実に正面口だが、帰りは裏口から帰る』

とか、

『鶴瓶師匠は100%正面口からマネージャーと出てくる』

とか、

『さまぁ〜ずさんは別々の車に乗り込むのに、出てくるときは大抵一緒』

だとか、

『SMAPメンバーの出ている日は他と比べて明らかに人の数が違う』

など。

他にも様々な出待ちデータを蓄積しましたが、結果、くその役にも立ちませんでした。
スタジオアルタ検定とかも無いし。
 

とにかく出待ちには中毒性があるのは確かです。
TVタレントさんはみな足早に帰ってしまうのが常ですが、劇場出演の芸人さん達とは基本ゆっくりお話も出来るオプション付きですので、ファンの人達が出待ちをするのは自然な流れなのではないでしょうか。

ただ、ハマりすぎるがゆえに周りが見えなくなってしまう方もたまに見受けられますのでご注意下さい。

愛が強いのは大切な事ですが、一歩間違えば悪い立場に自分を追い込んでしまいかねない危険性もあるので、一度冷静になって自身を客観視するのも良いかと思われます。


芸人さんの好感度も落とすリスク、ひいては同志であるはずのファンの人達に嫌われると元も子もないですから。

最低限のマナーを守って、出待ちを心がけたいものですね。



っておばあちゃんが言ってました。

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