若手芸人を4つのグループに分類してみました

この世界には、売れない芸人が星の数ほど存在しています。

テレビに出て人気と安定した収入を手にしようと日々試行錯誤を繰り返す芸人
ライブに恐ろしいほど出てネタを研きあげる芸人
バイトで頑張りすぎて店長や社員のようになってしまう芸人
ライブですべると基本オープニングMCや会場の空気、はてはお客さんのせいにしてしまう芸人
実力がないのに事務所が売り出してくれないと責任転嫁をする芸人
芸人という仕事が無ければただの不審者な芸人
呼吸をしてるだけの芸人

十人十色、さまざまです。


若手芸人は

『タレントグループ』

『次世代ブレイク芸人グループ』

『地上インディーズ芸人グループ』

『地下インディーズ芸人グループ』


の4つにグループ分けできるかと思われます。


・タレントグループ

芸人だがタレントと呼んでも差し支えないほどテレビで活躍している売れっ子。基本はライブに出なくてももうやっていけるレベルの芸人。


・次世代ブレイク芸人

テレビにちょこちょこ出ていて、一般人にも名が知られている芸人。お笑いライブには出るが、出演するライブは全てグレードの高いもの。若手中心のライブに出る時もあるが、その時はゲスト出演が主。


・地上インディーズ芸人

まだ地下ライブを中心に活動しているものの、いずれ売れると周りの芸人やお客さんからも評価されている芸人。たまにテレビ出演をしたり、営業も少しばかり入ってくる。
良いライブにオファーの声がかかったりもするが、ノルマのあるライブにも定期的に出たりする。


・地下インディーズ芸人

ノルマライブをメインとして、芸人とアマチュアが混在するカオスな世界を漂う芸人。怪しい人に近づかれがち。営業の仕事があってもほぼノーギャラである場合が多い。


仮に100組いたとすると、割合的には


タレント:2
次世代:8
地上:15
地下:75

といったところでしょうか。


当たり前の話ですが、タレントグループに所属している人たちも最初はみんな地下グループから始まり、出世し、今の地位を築いているわけです。


インディーズ芸人は、なかなか行動範囲を広げる積極性がありません。
ライブも決まったライブに出続け、新規開拓をしようとはしない気がしますし、ライブのゲストで売れてるような芸人が来ていても、極力関わる事はない。
他人との繋がりを増やす行為にパワーを使いません。
人見知りの人間が多いということも一因となっているのでしょう。

全員が全員そうではないにしも、基本ガツガツした人は少なく、閉鎖的な雰囲気が漂っているイメージはあります。
ただし芸人同士の仲は非常に良いです。愛すべき人材もゴロゴロいまして、私も大好きなフィールドです。

インディーズ芸人の結束力が強いように、売れかけている芸人達も結束力は強い事が伺えます。
あまりインディーズ芸人と売れかけている芸人が仲良くしているというケースはそこまで聞きません。

インディーズ芸人が頑張って結果を残し、売れかけている芸人に出世をすると、同じ売れかけている芸人と対等に話を出来るようになります。
するとハイレベルな面白い事を常に提供してくれる確率の高い売れかけ芸人と付き合っているほうがメリットがあるとも考え、売れかけている芸人と一緒に過ごす機会が多くなります。
そして出るライブも一つ上のランクに上がる訳ですので、インディーズ芸人と顔を会わす機会もほぼなくなります。
久々に会って話したとしても、同じライブにも全然出ないので共通の話題が無かったり、《向こうはテレビに出ている》みたいな負い目から妙な距離感が生まれてしまっていたりして、会話がすぐに途切れてしまう現象にみまわれます。

これがお笑いの生活水準が上がり、格差が生じる、というやつです。


と私は勝手に妄想しており、インディーズ芸人の自分が売れかけている芸人に話し掛けても『お前みたいなお笑い界で何も活躍してない芸人が何故絡んでくる?せめて俺らと同じ位置に並んでから喋ってきな』と嫌悪感を抱かれてるんじゃないかと感じ、喋る事に消極的になっているのです。
生粋のネガティブが精神にファントムを生み出しているのかもしれませんが、環境の変化により従来の思考秩序を解消するという可能性も否定はできません。
役職や仕事量、収入の関係で格差が生まれる。現実社会でもよくある話です。

先輩に取り入るのが得意な世渡り上手な芸人がいるのも事実ですが、
大体実力がなく売れてもいなければ、いくら事務所の先輩や社長さん、局の方々などと仲良くなったとしても推してくれはせず、世に出られない場合が殆どでしょう。


となると、結局はお笑いで結果を残し、人生を変えるのが単純明快でベストという結論に行き着きます。

そうすれば、気兼ねなくブレイク間近芸人とも喋れるようになるし、こちらが黙っていても名のある人達から話し掛けてきてもらえるコミュ障万歳な環境になります。
ライブでもお客様が求める最低限の条件を満たしていればドカンドカン受ける無双状態に突入するだろうし、発言に説得力も出てくるし、素敵な異性も寄って来やすくなるし、バイトは減らせるし
余計な煩わしさに苛まれることも無くなります。


だからインディーズ芸人はあまり意味のない交流を持とうとはせず、周りの仲間たちと共にじっくりとステップアップし、それから売れかけてる芸人と肩を並べ、どんどん仲良くなっていくというのが理想的ではないかなと考える今日この頃です。


※個人の意見であり、確約するものではありません。

※偉そうにごめんなさい。街で見かけたら石投げてください。

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