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戦慄収穫反射【MTGA】

私はMTGAでクソデッキを作るのが趣味なのだが、イニストラードが来てからあまりぱっとしたデッキを作っていなかった。
普通にランクマで勝てる普通のデッキを作って普通に遊ぶ、そんな日々に甘んじていた。

しかし、とうとうすばらしく胡乱なデッキを開発することに成功した!
その名も『戦慄収穫反射』!!!

早速デッキリストを見てもらおう

終わってるマナカーブはクソデッキの嗜み。

ランクマで一切見ないカードがひしめいていて、何をするデッキなのか全くわからないと思う。
一つずつ説明していこう。

 

○キーカード解説

グール呼びの収穫
これは墓地に落ちているクリーチャーの半分だけ腐ってるゾンビを掘り起こすカードだ。

大量トークン生成カードのため、発表された瞬間に反射界隈が大いに盛り上がったが、よくよく見ると条件がだいぶ厳しいことに気づき一瞬で萎んでしまった。

しかし今回はこれを反射コンボに組み込み活躍してもらう。

 

話をすすめる前に、反射を知らない人のために解説を挟んでおこう。
反射コンボとは、トークン大量生成カードと神秘の反射を組み合わせ、戦場に出ている任意の存在のコピーを大量に生み出す遊びだ。

反射は次に出る対象の数を指定してはいないので、1体なら1体、5体なら5体、11体なら11体コピーが出る。
過去ファイラスや害獣の世話といったカードと組み合わせて(一部の変人に)使われていたが、
今回はグール呼びから出るゾンビを何らかに変えてゲームの勝利を目指す。

グール呼びの収穫が凡百のトークン生成カードと違うのは、墓地に落ちてもフラッシュバックでリサイクルできるところだ。
コンボパーツが揃うまで後生大事に手札に抱えておく必要はないし、切削で落ちても問題ない。
これはかなり使い勝手が良く感じた。

 

さて、次はフィニッシャーだ。

過去害獣反射の研究をしていてわかったことだが、青黒緑には反射してそのターン中にゲームを決めれるカードがあまりにも少ないという問題点を抱えていた。というかほとんど赤にしかいない。

しかし今回イニストラードで反射ワンショットが可能な上、墓地肥やしまでしてくれる素晴らしいカードが来てくれた!そう、

戦慄の猟犬である!
こいつは場に出たときカードを3枚切削する。
そしてクリーチャーが死ぬか、クリーチャーが切削されたとき相手にダメージが飛ぶ。

グール呼びと相性は良さそうだが、6マナにしてはなんか地味。

しかし、こいつが真価を発揮するのは複数並んだとき。
場に出ている数だけ死亡と切削時の誘発をする。
そして出たとき自ら切削する。

こいつが反射により大量生成されるとどうなるか、

こうなる!
4体生成でクリーチャー1体切削毎5点飛ぶので12枚中4枚で20点
5体生成だと6点飛び、15枚中4枚で24点
画像の6体生成だと7点のため、18毎中3枚でワンショットだ!!

楽しくなってきたぜ!

このコンボを最大限活用するため、デッキのクリーチャー比率を限界まで高めている。

ルーティング、ドロー

 

除去

 

土地

 

すべてクリーチャー!

その結果コンボデッキの癖にクリーチャー28枚のデッキが成立した。

見かけ上土地20枚だが、ミミック(島)、ブラックブルームのならず者(沼)が2枚ずつ土地を担当しているため、実質24枚と一般的なデッキと変わらない。

これ以上クリーチャー土地を入れるとタップインが多すぎて動きがもったりしすぎてしまうので、このぐらいが限界だろう。

ならず者はほぼ土地としてしか役に立たないが、ミミックは犬を増やしたり密航者を増やしたり悪用できるのでおもしろい。

 

除去が任意の生け贄除去だけというのはあまりに頼りないため、ひきつり目からの壊死放出法というルートも用意した。

講義はデッキ内にソーサリー置かなくていいからデッキコンセプトを崩さず選択肢を増やせる。
マスコット展示会を反射のタネにするという曲芸もできるぞ。

 

レンとどっちがいいのか悩みどころだが、今は5マナプレインズウォーカー枠にロルスを置いている。

・食肉鉤やらグール呼び、サクリ要員8枚体制でクリーチャーが死にまくるため相性がいい

・結局犬引かないと勝てないデッキなのでドロソが欲しい

・2体出るトークンに反射をかけれる

・マナ拘束が犬と同じ
という4つが評価点。

犬をサポート出来る上に単体でも盤面を制圧できる。理想のフィニッシャーだ。

 

○勝ち筋解説

反射しか勝ち筋ないのはただの紙束なので、もちろん他の手段もある。

戦慄の猟犬は切削だけでなく盤面のクリーチャーの死亡にも誘発するため、そもそも腐乱ゾンビと相性がいい。

適当にグール呼びで並べて殴るだけで相当ダメージが期待できるし、フラッシュバックなので二の矢三の矢を気軽に放てる。
相手のクリーチャーが死んでもダメージが入るので、通しても死、ブロックしても死という盤面に出来やすい。

やっぱり2マナでトークン4〜5体生やすのは普通に強いんやな。
仮に全除去されても犬が先に殺されたのでなければダメージは飛ぶ。

硬直した盤面で犬と食肉鉤を合わせるとものすごく気持ちがいい。

犬がデカすぎてイムリス吹っ飛ばそうが唯一生き残れるのもおもしろい。ただの犬じゃなくてデーモン犬だから悪魔のタフネスを持ってるんだよな。

結局大部分を犬に頼っていることに変わりはないため、引けないと悲しい気持ちになる。
このデッキではとにかくドローで引き込もうとしているが、窓を叩くなどの犬探し手段をもう少し入れてもいいかもしれない。

 

○デッキ改良案

今回紹介したデッキは、纏めると
「生け贄元になるようなクリーチャーで序盤をしのぎ、マナが伸びたらロルスや猟犬に繋いで盤面を掌握。犬を増やすかグール呼ぶか食肉鉤して勝つ。」
というコンセプトになる。

これには問題点もあり、序盤の切削が弱すぎるためグールの数が増えづらいのだ。

基本的に死にやすいクリーチャーばかりなので普通のデッキよりは墓地に貯まりやすいとは思うが、さすがに密航者のルーティングだけだと辛いものがある。

それもこれも現環境の切削カードがあまりに弱すぎるせいなのだが、もう少し切削寄りにすることもできる。
ということでメモ代わりに2軍のクリーチャー達も記しておく。

 

最初に言っておくとキノコは初案段階にはいたが真っ先に抜かれた。

理由は不確定な1枚切削をアップキープにするだけというのは即効性がなくて弱いのと、
とにかくなんかのついでに殺され易すぎてなんの仕事もしない場合がすこぶる多かったからである。ゾンビの臭いで死ぬな。
終盤に引いても使えるように見えて1ターン棒立ちは弱い。

どうせ殺されるなら圧力も墓地にクリーチャー送れる確実性も密航者のほうが良い。ということで消えていった。

 

背教の死神はまあ……今の切削の中ではマシ……マシな方……。
かなりの高確率で3マナ4枚切削するだけというのは度し難い気持ちになってくるが、一応飛行もついてるしな。
本当に縫い師への供給者を返してくれという気持ちでいっぱいになる。

4枚ともちゃんとクリーチャー落としてくれればグールが2体増えて偉いぞという気持ちになれる。
序盤からグール3〜4匹出せるとなかなか圧が強くて良い。

 

どうせ背教の死神を入れるのであればサクリ台として撲滅乙女も一緒に採用したい。
虚無の4マナ帯にストンと入ってくれるし、色拘束が犬と同じなのも良い。
ただ俺はタフネス3を一切信用して無いので入れていない。狂戦士デッキ使ってたときあまりに焼かれすぎて軽くトラウマになっている。

 

イーガンのイスはさすがにキノコよりは処理されにくいだろうし、職務放棄するキノコと違って堅実に切削し続けてくれるのは頼もしい。

イーガン本人は出すとせっかく貯めた墓地を食べ始めるのはやめてほしいが、決めに行ける時や土地が落ちまくってる状況であれば使えるか。
デメリットあるとはいえ3マナ6/6はやはり頼もしい。

 

こいつに関しては飛行もトランプルも6/6もいらんからあと2マナ軽くなってくれしか言うことがない。なぜ犬と同コスト帯なんだ。
6マナのシステムクリーチャーってなんなんだ。

最初は切削からのリアニメイトで戦場に出そうかとも思ったが、
そもそもそんなことができるぐらい墓地肥えてたら別にこいついらないなとか、犬釣ったほうが強いなとか思ってたら抜けていった。

使うとするなら夢貪りも入れてデーモンやロルスの早期着地を狙う型か。実際こいつが4ターン目にいればものすごく強いとは思う。

 

レンは現環境最強の切削要員の上、対飛行性能・フィニッシャー適正共にすばらしく、できれば入れたい存在。
色拘束だけがネックだが、グール呼びをより有益に使いたいならロルスの代わりに入れるべきだろう。

今回紹介したデッキは緑マナをグール呼びでしか使わない方向に調整したが、レンを入れるならネヴァーウィンターのドライアドやカザンドゥのマンモスも候補になってくる。
宝物からレンを出すとツリーフォークが小さくて悲しくなるからね。

 

○総括

こんなところだろうか、一見紙束だが意外と戦えておもしろい。

戦慄の猟犬が恐ろしく重いのでどう6マナまで持っていくのかがキモだが、普通に土地24枚のデッキに宝物ギミックが備わっているようなものなのでそこまで辛くはない。

ランクマに行くのは無謀かもしれないが、使うあてもないグール呼びの収穫を3枚引いてしまったような人は使ってみるのもいいんじゃないだろうか。犬はアンコモンだしね。

 

最後にインポート用のデッキリストを置いておく。環境デッキに飽きた人へ。

デッキ
4 悪魔の信奉者 (ZNR) 97
4 スカルポートの商人 (AFR) 120
2 玻璃池のミミック (ZNR) 60
4 樹皮路の小道 (KHM) 251
4 清水の小道 (ZNR) 260
4 難破船の湿地 (MID) 267
4 闇孔の小道 (KHM) 254
4 食肉鉤虐殺事件 (MID) 112
3 神秘の反射 (KHM) 69
4 戦慄の猟犬 (MID) 97
3 グール呼びの収穫 (MID) 225
2 沼 (MID) 382
4 よろめく怪異 (AFR) 119
4 ひきつり目 (STX) 70
4 怪しげな密航者 (MID) 80
1 島 (MID) 381
1 森 (MID) 384
2 ブラックブルームのならず者 (ZNR) 91
2 蜘蛛の女王、ロルス (AFR) 112

サイドボード
1 アルカイックの教え (STX) 57
2 壊死放出法 (STX) 78
1 封印突破法 (STX) 125
2 環境科学 (STX) 1
1 マスコット展示会 (STX) 5

 

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