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連日感染率が2倍になっても in NY

前の記事にも書いたように、NYは能天気で楽観的な移民の人たちも多く、州知事のクオモ氏が何回も1.8メートル以上のSocial Distanceを取るように注意しても、まだちゃんと聞いていない人がいたり、全く気にせず子供をプレイグラウンドで遊ばせていたりする人たちもいて、このところ州知事はカンカンだったけれども、ここに来て、連日感染者の数の増加が2倍というありえない状況が続き、流石に街も深刻な雰囲気になって来た。

私はゴミ捨てに出なければいけない時に、いつも外にでて周りの雰囲気を確認するのだけれど、やはり、日1日と緊張感がまして行くのはハッキリと感じられる。そうなると、NYで一番懸念されるのは、やはり治安の問題だと思う。学生の多いどちらかと言うと普段は治安もそれほどは悪くないこのエリアで、この後に及んで全然予防もなしに街をウロウロしているような人たち、というのは、明らかに普段このエリアを歩いているような感じの人たちとは違う雰囲気だ。彼らはこの状況下でも、事態の深刻さを理解しきれていないのか、理解したくないのか、いまだにゴミ箱から何か盗めるものはないかと探したりしているわけなので、それなりに危険な匂いのある人種であることは間違いない。

とはいえ、今日表に出た時には、うちの前の通りには、長時間にわたって警察の車が止まっていたりしたので、この状況下で治安が乱れる可能性も、やはり警察は予測しているのだと思う。

そんな中、テレビでは、クオモ知事とデブラシオ市長は必死にベッドと人工呼吸器の確保を訴える。連日会見を見ていると、彼らのこの街を本気で想う姿は本当に熱いと想う。二人とも、本気でNYを愛していて、一人でも被害者を減らし、少しでも早くこの街を平常な状態に戻したいと連日本気で戦っている。そして、そんな二人の様子を見て、街の人々に食品を提供するという教会が出てきたり、不足する感染防止の医療品のプロダクトを何とか生産して手配する人たちが出てきたり、ヘルスワーカーにスクーターを無料で使ってもらおうとする会社が出てきたりと街はある意味一体になって戦おうとし始めている。みんなが困っている時にじっとしていられない、それがニューヨーカーなのだ。

今回の異常な感染率の増加は、一見大アクシデントに見舞われたように見えるかもしれないけれども、実際はそうではないかもしれないとも私は思う。他のどの街がこれほど敏速にこれほど大人数の検査を行っただろうか。その結果、見えてきたこと、わかってきたことを今まさに世界中全ての人たちにわかるケーススタデイーとしてこの街は本気で提供しようとしている。今回の出来事を見れば、みんながもしもの時には何が必要になるのか、どんな用意が必要なのかが確実に見通せるはずだ。そして、それを本気で行って世界中に見せていけるのは、他ならないNYだからなのかもしれないと私は思ったりする。だから、何があってもこの街は絶対に立ち直ると私は信じたい。

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