マロウの花

もう散ってしまったというよりしぼんでしまったけどマロウの花が好き

咲いている時は赤紫で

しぼんでいる時は青紫

ハーブティーで飲む時はお湯を入れるときれいなブルーの水（お湯）になる

でもしばらく経つと退色していく

レモン汁を落とすとピンク色になる

移ろいやすいというか不安定というか

いろいろな顔を見せてくれる

過去の写真を見せてくれるってどういう意味なんだろう

見たくないわけでもない

過去の話を聞いて
写真を見せられて

まるで村上春樹の恋愛小説を読んでいるような不思議な感覚

嫉妬心は正直ない

別世界の人の話だと割り切っているからだろうか

そうしないと自分が壊れてしまうからそう演じているのかもしれない

世の中いろいろな人がいるけど

初めての感覚ばかりだ

まるでマロウの花みたい