第2話 2度目の初恋
初恋との別れから2度目の春を迎えた頃
あの彼から何の前触れもなく突然に連絡が来た
『なぁ久しぶりに会わへん?』
なぜだか胸が高鳴った…
身長は伸びたかな?せめて同じくらいでも…
さらにかっこよくなったかなぁ…
彼の事を考えるとドキドキが止まらなかった
『俺お前に話があってさ…』
なんだろう🤔まさか告白⁈なんて事はないか
色々考え過ぎて眠れない夜を過ごした
そんなこんなで久しぶりに会った彼は
久しぶり?でも、元気にしてた?でもなく
『なぁなぁ俺5㌢伸びてん😁
163㌢になったからさぁ
お前と5㌢差になった🙌』
(あぁ…育たなかったのね🥲)
『あっ…あたし今168㌢じゃないねん
173㌢…あたしも5㌢伸びた…ごめん』
意外にも彼の反応は大爆笑だった
涙を流しながら豪快に笑った後
『なんでお前も成長してんねん🤣
俺必死で伸びたのに🤣🤣まぁ…
それでもやっぱりお前は可愛いわ
なぁ俺ら付き合わへん?』
『えっ?えぇっと…えっ⁈う、うん…』
『ほな明日から宜しくな♪』
それだけ言うと彼はなぜだか急に
ステップを切りながら走り去って行った
そんな後ろ姿を見ながらふと
そっか…ラグビーしてるって
言ってたっけ
高校も違うし、確か家も引っ越したはず…
あれ🤔ほんとに付き合うのかな
こんな感じでいいんだっけ付き合うって
まぁいっか…そんな
ノリと勢いで始まった2度目の初恋だった
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